5282.2021年10月28日(木) COP26で地球温暖化対策を議論

 31日からイギリスのグラスゴーで長たらしい名称「国連気象変動枠組み条約第26回締約国会議」(COP26)が開催される。今回は前回COP25に増して厳しい議論が交わされることになりそうだ。先日国連環境計画(UNEP)が公表した報告書によると、各国が掲げる温室効果ガスの削減目標を達成しても、現在の推移からすると今世紀末には世界の平均気温が、産業革命前に比べて2.7℃上がるという。COP25 では極力気温上昇を1.5℃に抑えるとしていたが、容易ならぬ動きになってきた。それでも一応COP26までには、加盟国は新たな2030年目標を出すことになっており、すでにこれを147カ国が提出した。

 産業革命前から1.5℃上昇の目標達成は極めて厳しい情勢となった。温室効果ガス排出を10年に比べて45%減、50年までに実質ゼロにすることが求められる。先進国を中心に何とかして排出ガスゼロの動きは広まるが、問題は排出ガスの多い中国やロシアの消極的な姿勢が足を引っ張っている。最大の排出国である中国と4位のロシア、産油国サウジアラビアは、実質ゼロにする目標年度を60年にしている。これが足並みを揃えて排出ガス規制が前進出来ない大きな原因となっている。

 COP26開幕直後に首脳級会合が予定され、岸田首相やアメリカのバイデン大統領ら約120カ国の首脳の参加が予定されているが、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領は出席する予定がない。地球の未来の存続を議論すべき世界的に重要な会議であるが、いつも通り中国とロシアにはこの問題を前向きに解決しようとの責任感がなく、その重要性も理解していないように思える。エリザベス女王が健康上の理由からスピーチをする予定をリモートで話されるように変更になったが、出席されたら中ロの首脳は欠席しなかったのではないだろうか。

 さて、このところ小室圭さん、真子さん新婚夫妻の話題にメディアが追い回されていて、スポーツの秋を象徴するスポーツの報道があまり目立たない。九州で開かれた体操の世界選手権もオリンピック直後のせいもあるだろう、それほど大きく取り上げられなかった。

 実は、この2日間の間にプロ野球、セ・パ両リーグの優勝チームが決まった。セ・リーグは一昨日ヤクルト・スワローズが優勝を決めた。ベイスターズとの試合には勝ったが、まだマジック1が残っていた。その後2位の阪神タイガースが地元の甲子園で敗れたとのニュースが入り、マジックが消えて2年連続最下位から6年ぶり8度目の優勝が決定した。一方パ・リーグでは、昨日オリックス・バッファローズの25年ぶりの優勝が決まった。ヤクルトと同様、昨年は最下位だった。セ・パ両リーグで前年最下位のチームが揃って優勝を勝ち取ったのは史上初めてのことである。

 そしてこれからクライマックス・シリーズが両リーグの上位3チームによって行われ、出場権を勝ち取ったチームが日本シリーズへ出場して日本一を争う。コロナで今一つ盛り上がらなかったシーズンを送ったプロ野球界も、来年こそは心機一転好ゲームを見せて「プロ野球ここにあり!」を示してもらいたいものである。

 これからほとんどのスポーツはオフ・シーズンに入り、冬のスポーツであるラグビー・シーズンが始まる。そして来年2月には北京で冬季オリンピックが開催される。大いに期待しよう。

2021年10月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com