5166.2021年7月4日(日) アメリカは独立記念日、日本は自然災害の日

 1776年の今日アメリカ合衆国は独立した。日本では北方海岸にロシア船が漂着したのをきっかけに、ロシアが通商交渉を求めてきて何かと慌ただしくなったころである。徳川幕府では老中田沼意次が羽振りを効かせていた時代だった。80余年ほど遅れるが、1858年に慶應義塾が創立され国内最初の大学となった時、すでに高等教育機関としてはアメリカ独立の年に、米沢興譲館が創立されていた。

 自身の旅記憶を想い出してみると、1990年の今日はアメリカ西海岸のシアトルにいた。アメリカの国立公園、イエローストーンとグランド・ティートンを訪れた帰路だった。シアトル市内のホテルで夕食をいただいていたところ、独立記念日を祝って夜空に派手な花火が打ち上げられたのが窓越しに見られた。

 日本の7月上旬というのは、自然災害が発生するケースが多いという。昨年の今日は熊本県を襲った豪雨により67名の犠牲者を生んだ。実は、昨日午後九州から東日本にかけて停滞していた梅雨前線が、東海地方に大雨をもたらし、熱海市内の伊豆山で降雨により上流から崖が崩壊し大量の土石流が坂を下って民家を倒壊し多数の死傷者を出した。土石流はそのまま海まで流れ出て今日も捜索隊が海中へ潜って行方不明者を探した。現時点では2名が亡くなり、20数名が行方不明のままである。家屋も130棟が倒壊した。不明者の捜索と土石の排除は今日1日続けられ、引き続き明日以降も行われる予定である。

 最近の傾向としてツィッターの画像をSNS投稿する人が多くなり、この臨場感いっぱいの土石流の状況がいろいろな角度から観ることが出来た。流れて下る土石流を正面から捉えた映像なんて危険でもあり、今までお目にかかったことがなかった。しかし、昨日は道路上の土石流を正面から観ることが出来た。日本は自然災害受難国である。これらを今後の災害防止の観点から役立てて欲しいものである。

 さて、今日は東京都議会議員選挙の投票日である。小雨が降る中を近くの区立東深沢小へ投票に出かけた。新型コロナウィルスの感染拡大と悪天候のため、投票率があまり良くないのではないかと心配していたところ、案の定投票率は4年前に比較して大分低い。今年の都議選は秋の衆議院議員選の前哨戦として、各政党もそれぞれ力を入れ、党首が応援に駆けつけている。今回の選挙は、4年前に小池都知事が党首として「都民ファーストの会」(以下「都民の会」)を立ち上げ、それが熱狂的なブームを興し、「都民の会」が、過半数こそ獲得出来なかったが、自民、公明党を蹴落として第1党となった。

 しかし、今年は東京オリンピックやコロナもあり、小池都知事にとっては選挙よりコロナ収束が大きな課題となり、「都民の会」と特別顧問を務める小池都知事との間にすきま風が見られる。その上「都民の会」が都知事に断りもなく東京オリンピック中止を都議選でアピールしたことから両者の関係にさざ波が立っている。さりとて小池都知事にとっては、与党として「都民の会」は大きな拠り所であり、その関係を壊したくはない。

 連日のコロナ対策で疲労も頂点に達した小池都知事は、22日から入院していた。幸い昨日から復帰した。身体を壊しては元も子もないが、退院後の会見で「倒れるかも知れないが、それも本望」と語ったことに対して、都知事在職中散々悪さを冒した舛添元知事が小池都知事は政治家失格と批判していたが、これに対してネットでは、お前が言うことかと舛添氏に対して非難轟々である。これほど舛添氏が小池都知事をやっつけるのはやっかんでいるせいであろう。都議選の結果は、今夜中には分かりそうもない。

2021年7月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com