5164.2021年7月2日(金) オリンピック開催直前、今なお問題山積

 一向に新型コロナウィルスの勢いが収まらない。東京都内では前週に比べて感染者の数が連続12日間も前の週の同じ曜日をオーバーしている。オリンピック開催まであと3週間に迫っているが、リバウンドの傾向が見られ、このまま行けば4週間後には1日に千人を超えると、医学専門家は急激な感染拡大に強い危機感を示した。

 イギリスでは一時収まりかけていた感染者が再び増え始め、国民にマスクを着用するよう求めているが、テニス・ウィンブルドン大会やサッカー・ヨーロッパ選手権の様子を見る限りほとんど要望が守られていない。サッカー大会では、ロシアのサンクトペテルスブルグとロンドンの試合で多数の感染者が出た。洋の東西を問わず、野外イベントがあると人は集まり、顔を合わせて声を出して騒ぎまくる。これでは一時的に世界中でロックダウンでもしない限りコロナは終息しそうもない。無観客にした方が良いのではないだろうか。

 現在開会式を含めて競技によっては無観客、或いは観客上限1万人としながらも大型スタジアムや夜間の競技では一部競技を上限5千人にする案を政府内で検討するとしている。とにかく現状は、不安だらけである。果たしてオリンピックは観客をどのように迎えて開催されるのだろうか。

 とにかくコロナ対策では、政府の対応が一貫性に欠ける点に不信感を抱き、首を傾げている。例えば、職場のワクチン接種については、掛け声は大きかったが、いざ各業界で接種を始めたらワクチンの供給が間に合わないから道半ばで中止すると言って準備を進めていた職場は困惑している。また、オリンピック期間中は都内JRの終電を繰り下げる計画のようだが、これでは反って夜の街を彷徨う人が増えるのではないか。会場との往復を直行直帰するよう組織委員会は奨励したことと矛盾するのではないかと思う。

 更に今日オリンピック・パラリンピックの取材に海外から訪れる記者に対する行動制限について、ニューヨーク・タイムズやAP通信などアメリカの主要メディアのスポーツ部門責任者が組織委員会に抗議の書簡を送った。規制がコロナの感染拡大防止に必要な範囲を超えて、部分的に五輪憲章に反するとして見直しを求めている。どうも海外からの記者だけを対象としていることに対して不信感を抱いているようだ。プライバシーにあまり干渉されたくない外国人にとっては、スマホのアプリで行動を監視されるような疑念があるのではないか。丁寧な説明と細かい配慮が欠けていたのではないかと思う。

 さて、ここ連日雨模様で、特に夜間に降雨が激しい。先日初めて沖縄に線状降水帯警報が発令され、梅雨前線が徐々に北上して関東地方にも雨を降らせている。今週いっぱいは雨が降り続くようでしきりに河川の増水や、がけ崩れに警戒が出されている。ところが、今日気象庁は沖縄の梅雨明けを発表した。5月5日に梅雨入りが発表され、昨年より20日も遅い梅雨明けで、梅雨の期間としては約2か月の58日間となり、ここ30年間では最長だという。まもなく関東地方でも梅雨明けが宣言されるだろう。その後の酷暑を考えるとゾっとするが・・・。

2021年7月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com