5158.2021年6月26日(土) また出た!麻生副総理の意地悪な失言

 新型コロナウィルスの感染が一向に収束する気配がない。東京都内ではこのところ先週を上回る新規感染者が発症してリバウンド現象ではないかと医療従事者ばかりでなく、遍く国民が懸念している。連日記者会見の場でコロナ問題に応対していた小池都知事も過労で止む無く静養することになった。

 昨日都議会議員選挙が告示されたが、都議会最大会派の「都民ファーストの会」特別顧問である小池知事に対して、「失言王」の異名をとる麻生太郎副総理が知事を皮肉り、「自分でまいた種でしょう」と語り、流石に厳しい非難の声が浴びせられている。とりわけ蓮舫・立憲民主党代表代行が、「政治家以前に人としてどうなんでしょう。あり得ない」と批判した。麻生氏はこれまでにもしばしば軽口や失言で非難を浴びていたが、常識を知らないことでも批判されていた。それでも一向に懲りる様子もなく言いたい放題である。困ったことは周囲に麻生氏の軽口を制止したり、常識的アドバイスをする人物がいないことである。本来の財務相という立場に立って真面な発言をすることはまったくなく、業務とは無関係な話題をねじって発言するだけの人である。

 一昨日逝去を報じられた同じ歳の「知の巨人」立花隆氏とは何から何まで違うものだ。現在80歳という年齢から考えると国会議員の激職には耐えられそうもない。こういう節操のない人物を重要なポストに置いていること自体むしろ問題だと思う。菅首相の任命権者としての責任も問われるべきである。本人にしてもあまりにもドジを踏む性格と年齢を考えて身を退いたらどうかと思う。

 4年前の都議会選に「都民ファーストの会」が小池知事の下で大躍進したが、今回は同会と知事の間に隙間風が吹いているようで、いずれからも相手を頼るような声が上がって来ない。そのうえ前回は支援してもらった公明党が今回は党独自の選挙対策で臨んできた。これにより「都民ファーストの会」は一層苦しくなっていた。そこへ助け舟を出したのが、麻生失言である。

 さて、趣はまったく異なるが、同じように発言で今話題となっているのが、24日西村泰彦・宮内庁長官がオリンピック開催に関して感染状況を語ったコメントである。長官は、「陛下は現下の新型コロナウィルス感染症の感染状況を大変心配されている。国民に不安がある中で、開催が感染拡大につながらないか、懸念していると拝察している」と述べた。これに対して、長官が天皇の気持ちを代弁したとか、長官が拝察しただけだとか、立場によってそれぞれ身勝手に発言しているが、失言王の麻生副首相は、「長官は気持ちを言われたのかも知れない。長官が陛下の言葉を代わりに伝えることは普通はない」と常識的なコメントは発したが、幸い失言はしなかった。政界では反対や一部同意はあるが、いずれも足の引っ張り合いばかりである。

2021年6月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com