5120.2021年5月19日(水) 大村愛知県知事リコール騒ぎで逮捕者

 梅雨空の下近くの東京医療センターへ妻とともに出かけた。膠原病内科で紹介していただいた岡野裕医師と若い羽磨智史医師に診ていただきながらいろいろ相談に乗っていただいた。最終的には、採血し、採尿し、X線検査をすることになり、その結果によって27日に改めて話しあいさせていただくことになった。採血に当たって、こんなに血液を採るのだろうかと首を傾げたことがあった。血液をスポイト9本分も取ったのは初めてである。今日の結果を近日かかりつけの松本整形外科医師に報告しなければいけない。

 さて、呆れるような馬鹿げた騒動があった。昨年秋ごろに愛知県全域に亘って行われた、大村秀章・愛知県知事のリコール署名行為で、多くの署名偽造があったことが判った。今日リコール団体事務局長、及び妻、次男と事務局員が地方自治法違反で逮捕された。最初からこのリコールにはいかがわしさがあった。大村知事と河村たかし名古屋市長が、犬猿の中で、いつも対立していた。リコール問題のもめごとの発端は、2019年に県主催で開催された「あいちトリエンナーレ2019」の表現の不自由展に「平和な少女像」、いわゆる韓国の従軍慰安婦像が展示されたことから、河村市長が撤去を要請したことが発端となった。普段から大村知事に不満を持っていたのか分からないが、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が、リコール運動の中心人物となり河村市長が応援団長になった。

 問題はリコールのやり方である。アルバイトを使って署名を転記させた。事務局長らが百万人の署名を集めるために行ったが、署名集めは43万余人しか集められず、必要数の86万7千に遥かにおよばず、リコール自体が成立しなかった。無様なことに署名は今年2月になって県選挙管理委員会がその内の約83%に当たる36万2千が無効の疑いがあると発表したことである。

 これには尾ひれが付く。4月25日に行われた名古屋市長選挙で、4選を目指した現職の河村市長だが、年貢の納め時かと思いきや、何と自民党や立憲民主党など4党が共同推薦した無所属候補者に、接戦の末勝利を収めたのである。河村市長は、地元では中々根強い人気があるのだ。

 愛知県、及び名古屋市という日本の大型都市で、このような不条理な行為が行われ、リコール成立の期待は完全に裏切られる結果となってしまった。大村知事は、リコールの不正に関して支援者だった河村市長の責任を問うている。普段からおふざけ気質の河村市長は、4名が逮捕されたことについて与り知らないと惚けている。民主主義を壊す暴挙と批判し、主導した2人は責任をとるべきでトカゲのしっぽ切りは許されないと強い口調で語った大村知事も、この際河村市長の責任を追及するだけでなく、立場を変えて河村市長のリコールをやるくらいの姿勢を見せて欲しいものだ。

2021年5月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com