5105.2021年5月4日(火) 埼玉(サキタマ)古墳群に興味をそそられる。

 今日はゴールデン・ウィーク(GW)の真っ只中で、国民の祭日「みどりの日」である。2007年から制定され、GWが「確実な」連休になったが、こう祭日続きだと夕刊まで休み続きである。今週は日曜日から木曜日まで4日間連続で夕刊を読めない。ちょっと休み過ぎではないかと思う。

 昨日の憲法記念日に、改憲派の集会にビデオ出席した菅首相は、改憲とは言わずとも改憲すべきとその場の空気を盛り上げる役目を果たしたようだ。今自民党が考えている憲法改定に向けた動きの中で「改憲4項目」というテーマがある。①「憲法上に自衛隊の存在を明記」、②「大災害時に国民の権利を一時的に制限する緊急事態条項」、③「参院選の合区解消」、④「教育無償化」である。本能寺は「自衛隊明記」である。そのために早くも憲法改定の手続法である国民投票法改正案を提出し、一歩前進したいと考えている。明後6日にも衆議院憲法審査会で改正案の採決を目指すようだ。ノロマのように見える首相も、コロナで忙殺のフリを見せながら、実はその裏でしたたかな仕掛けをしている。これについては志位共産党委員長が断固止めると意気込んでいるのに引き換え、枝野立憲民主党代表はなぜかあまり乗り気ではない。

 いつもながら国民本位の議論を尽くさない国会論戦に引き換え、今日観たNHK「ミステリアス古墳SP」(再録)で紹介された国内5つの古墳群の番組が興味深かった。全国に15万基もある古墳の中に、今まで知らなかった埼玉県行田市の埼玉(サキタマ)古墳群には驚いた。これまで埼玉県には由緒ある史跡はないものとばかり思っていたが、その起源は6世紀まで遡る9基の大型古墳から成る円墳と前方後円墳である。それほど高さはないが、高い場所から全体像が見え、中々見事なものである。しかも内部の埋葬物はまったく盗掘にも遭っていないらしい。群馬県で発見された埴輪の両目がまん丸なのがに比べて、ここで発掘された埴輪の両目が薄目であるのが面白い。前方後円墳の後円がすべて富士山の方角を向いているというのも興味深い。国の特別史跡に指定されており、現在世界遺産登録へ向けた準備を進めているという。子どものころから歴史は好きだったが、残念ながら奈良県明日香村以外あまりこの種の史跡を訪れたことがない。それでもエジプト・カイロのピラミッド内部の階段を昇ってミイラの安置場所にたどり着いた時の興奮は忘れられない。古代人の魂に触れたような気がしたものだ。機会があれば、いつか埼玉古墳群を訪れてみたいと思う。

 さて、1日に母校・湘南高校が創立百周年を迎えたことと同時に、新型コロナウィルスに依る緊急事態宣言の影響で残念ながら祝典が中止になったと本ブログに書いた。そこへ今日後輩の軍事アナリスト・小川和久氏が母校内で行われた在校生の行事の神奈川新聞取材記事を送ってくれた。それによると祝典行事は、11月に行われると書かれてあり、ホッとしたところである。

2021年5月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com