5103.2021年5月2日(日) 変種ウィルスの影響が強まっている。

 相変わらず、新型コロナウィルスに関する話題に事欠かない。特に変種ウィルスの影響が大分強まっているようだ。昨日プロ野球日本ハム・ファイターズの選手7名を含む10名がコロナ陽性者であることが判明し、今日の対西武ライオンズ戦は中止された。

 このところインドでは変種ウィルスによる新規感染者が増え続けていて、昨日は40万2千人が発症し1日の感染者数としては世界最多だった。死者も1日で3,500人余となった。医療も崩壊のようで、酸素吸入器や水素が不足しているとして日本をはじめ各国が援助に乗り出した。インドの火葬場では、後から後から遺体が担ぎ込まれ火が消えることがない。更にガンジス川の沐浴風景が映し出されたが、多くの人びとが混みあった中で沐浴している様子を見ていると、ソーシャル・ディスタンスとは大違いの現場風景に、ヒンズー教徒としてのお祈りはお祈りとしてこれではコロナにやられてしまうのではないかと思う。アメリカはインドからの入国を禁止すると発表した。

 アメリカが今回インドからの入国を禁止したが、これはすでに中国、イギリス、ブラジル、南アフリカなどからの外国人の入国を禁じているのと同じ処置である。

 少々疑問に思うのは、アメリカはバイデン大統領が直々にマスクを外して経済活動に力を入れる時がやってきたと、マスクを着ける義務から解放した。それに伴いニューヨーク市長も飲食店の営業再開を認めるとともにマスクを外すことも認めた。つい最近まで増え続けていた感染者のことを思うと、もう少し慎重に様子を見た方が良いのではないかと思うくらいあっさりと開放してしまう。このまま吉と出るか、はたまた凶と出るか、しばらく拝見するとしよう。

 さて、2月1日にミヤンマーでクーデターが発生して以来、昨日で早や3か月が経った。事態は一向に解決する見通しが立たない。先月10日に犠牲者が700人を超えてから、犠牲者の数はさほど増えていないと思っていたところ、今日も何人かの市民が国軍に銃で撃たれて亡くなった。世界からの厳しい非難に国軍も手荒な手段を講じなくなっていた一方で、抗議する市民側にもすぐに解散出来るゲリラ的デモを続けている。それにしても先日開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)では、出席したミンアウンフライン司令官に直言すべきスーチー国家顧問やウィンミン大統領ら閣僚の身柄解放には触れなかった。また先月30日国連安保理事会が非公開のオンライン会合を開いたが、ミヤンマーの現状に深い懸念を示す報道機関向けの発表を行ったが、国軍に対する制裁や圧力強化では意見の一致が見られず、市民の弾圧に歯止めがかけられない手詰まり状態となった。中国とロシアがミヤンマーへの制裁に異を唱えたことが事態を好転させない原因だと思う。こうなると中国とロシアのせいで国連の機能自体が劣化していくことになる。ミヤンマー国内の物価も上がり続けていると聞く。失業者も増えて、生活困窮者が今以上に増えたらどうするつもりか。先の見通しがまったく立たない。

2021年5月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com