5094.2021年4月23日(金) 新型コロナウィルス猛威衰えず

 新型コロナウィルスが相変わらず猛威を振るい、各地によっては「まん延防止等重要措置」などを行っているが、一向に衰えを見せず、むしろ拡大するばかりである。全国的にも新規感染者数は前週に比較して、今週は1.31倍アップしている。特に感染者の増加が激しい関西圏の大阪、兵庫、京都と東京では、緊急事態宣言を発出することを政府に求めていたが、今日決定した。明後25日からゴールデン・ウィークを跨いで来月11日までの期間を考えている。これが実に3度目である。しかし、過去2回に比べて一段と厳しい。

 海外ではインドで1日に3万5千人もの感染者が出たようだが、これは1日の感染者としては過去最多だという。いまでは世界中のテレビ画面にマスクを着けた人々が行きかう姿が定番となった。

 ついては、昨日都内ホテルのセールス・マネージャーを務める知人から今月限りで早期退職をすることになったと連絡をもらった。ホテルも現在のコロナ禍環境では経営的に苦しく、人件費の削減を検討せざるを得なかったようだ。彼も再三会社側と話し合ったが、結局納得したうえで退職の決断をしたらしい。これから新しい職場を探すためにホテルが斡旋してくれたリクルート社と相談するようだが、50代の彼にとっては新職場を探すのも、この経済市況下にあっては厳しいだろうし、運よく新しい職業を見つけても彼の持つ能力を活かせる職場であるか、難しいところだと思う。現実にそのような試練にぶつかるようになった原因もコロナであり、何とか早くコロナにこの世から消えて欲しいというのが切実な願いである。

 ところで、今日国会で国会議員の歳費2割カットが、あと半年延長されることが全会一致で決まった。昨年5月から適用され今月に期限を迎える筈だったが、これを10月まで延期することになった。国会議員の歳費は月額129万4千円であるが、この内の2割に相当する25万8,800円がカットされる。国民が多くの分野で生活を脅かされている中で、その国民の税金から受け取る歳費がそのままでは、国会議員としても気持ちは落ち着かないだろう。況してや仕事らしい仕事もしない国会議席だけの議員にとっては、普通なら心苦しいところだろう。そういう意味では、すべての国会議員がコロナに追いまくられている厳しい財政面で少しは貢献したということが言えるのではないだろうか。

 さて、今日もミヤンマーでは強圧的な動きがあった。国民民主連盟(NLD)の支持派が設立した「挙国一致内閣」(NUG)が、国軍から非合法組織と認定されNUGの「閣僚」ら26人に逮捕状が出された。国軍がNUGについて「憲法に基づいて設立された最高意思決定機関『国家統治評議会』を転覆させようとしている」として26人の「閣僚」らに反逆罪を適用するという。反逆罪の最高刑は死刑である。武力で権力を奪っておきながら、よくも図々しくそんな見え透いた欺瞞が主張出来るものだ。その国軍トップのミンアウンフライン最高司令官が、明日24日にミヤンマー情勢を巡り開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)会議に出席するとの情報に、ASEAN各国は戸惑っているようだ。これでは国軍の統治をASEANが認めた形になりかねないと民主派勢力は反発している。さて、この行方はどうなるだろうか。まだまだミヤンマーに関する動きから目を逸らせない。

2021年4月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com