5066.2021年3月26日(金) 新年度一般会計予算は過去最大の106兆円

 昨日の診断の結果を受け、早速かかり付けの松本整形外医院へ行き、結果の報告をしたら松本医師から心配していた化膿性脊椎症に罹っていなくてホッとしたと言っていただき、しばらく経過観察ということになった。毎度同じ繰り返しだが、あまり張り詰めて机に座りっ放しの執筆をしないよう忠告された。白血球の数値が高いのは、内科で診てもらったら良いでしょうとのお話しだった。

 さて、昨日の本欄で取り上げたスエズ運河の座礁であるが、ぶつかったコンテナ船が離礁を試みているが、中々うまく行かず往生しているようだ。偶々昨年NHK「世界のドキュメンタリー」で放映された「スエズ運河のメガ建設の大拡張」が昨晩遅く再放映されたので、録画しておき今日じっくり観た。それによるとスエズ運河は完成してすでに150年が経過したが、2014~15年に大拡張工事が行われ、今ではかなりの区間で上下複線になってスムーズに航行している。今回座礁した場所では、一方航行路で船が航路を遮断してしまい交通渋滞を引き起こしている。船会社は相当額の損害賠償を要求されそうだ。ビデオでは、最初の開通式からナセル大統領のスエズ運河国有化宣言、第3次中東戦争による被爆の画像を目にしたが、その直後に訪れたスエズ市沿岸の光景が懐かしかった。

 それにしても理解しにくいのは、座礁船エヴァーギブン号の所有者は愛媛県の会社だが、船籍はパナマ(租税回避地=タックス・ヘイブン)で船を運航していたのは台湾の長栄海運(エバーグリーン・マリン)で船員25名は全員インド人だったという。こうなると責任の所在や賠償額の分担などで難しい問題を孕むことになることだろう。航空会社とは随分異なる業務の分業である。

 ついては、今日2021年度一般会計予算が参議院で承認され、成立した。毎年増え続ける国家予算は、新年度も過去最大の106兆6千億円となる、今年度予算を約4兆円も上回った。新年度まで残り僅か5日の忙しい採決となったが、これもかつては前年12月がひとつのメドだったが、何だかんだと遅れ始めて今では新年度直前でないと決まらない。

 内訳は、例年同様社会保障費が35兆8千億円で全体の3分の1を占める。次いで借金の返済である国債費が23兆7千億円で全体の22.3%、そして地方交付税交付金が約16兆円で15%を占める。

 中でも借金が多い理由のひとつとして、新型コロナウィルスの感染拡大による影響を受け企業業績の悪化のため、法人税収が大幅に減ることが予想され、税収が57兆円強と今年度の当初予算63兆円より大分落ちている。歳出でもコロナ対応のための予備費を5兆円も計上している「コロナ予算案」である。オリンピックも大きな支出が予想され、今日カナダが不参加を表明したという情報も入って来た。これは不確実な情報だが、ウルグアイとともに国が大麻を合法としているカナダという特殊な国だから、日本をはじめ関係諸国が懸命に五輪開催に向けて努力している最中に、「イチ降~りた」もあり得ない話ではない。コロナによって経済活動は縮小し、仮にオリンピックも中止という事態になったら、コロナの及ぼす損害は計り知れない。緊急事態宣言は解除されたが、逆に感染者は増えてリバウンドの状態である。東京都では前週の曜日を超える感染者がずっと続き、全国の感染者は今日2月6日以来2千人を上回り、死者も9千人を超え、感染者は46万人超となった。未だワクチン接種が始まらず、このままコロナが増え続けたら社会がダメになってしまうのではないかと深刻に憂いている。

2021年3月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com