5061.2021年3月21日(日) アメリカで黒人差別が減少するだろうか。

 昨日の穏やかな天候から今日は一転して雨模様だったが、昼過ぎからはかなり強風が吹き付け、風の音も激しかった。昨日の地震をNHK「ニュース7」ではマグニチュード(M)7.2と言い続けていたが、民放では6.9と伝えてNHKとは大分差があった。どちらが正しいのか分からないままだったところ、今日の朝刊ではM6.9と書かれていた。その他にも東北地方各地の震度は伝えていたが、同じように揺れた関東地方の震度については触れられなかった。これも朝刊で東京が震度3と横浜は4と初めて知った。どうもテレビ局というのは、狭い視野で放映する傾向がある。もう少し広角的な視点からニュースを伝えて欲しいものである。

 さて、今日の朝日朝刊には2月1日のミヤンマー・クーデター発生後48日にして初めてミヤンマーに関する記事が1行も見られなかった。他国のそれに比べて相変わらず犠牲者の数は少ないとは言え、昨日時点で軍に反対する市民派の間に234人の死者が出ている。今朝のTBS「サンデーモーニング」で、寺島実郎氏がミヤンマー軍は国際的に四面楚歌の状態にあるが、ミヤンマー国内に利権を持つ中国の支援を受けて連携するようだとベトナム戦争の二の舞になりかねないと警告していた。そうなるとベトナム戦争で大失敗を仕出かしたアメリカに代わってその主役を演じるのは中国ということになる。

 その中国は、昨日の米中外交トップ会談で非難の応酬となったことがひとつのきっかけとなって、アメリカの人種差別問題を国連の場に持ち出し、国際舞台で米中の非難合戦が始まった。19日の国連総会でアメリカのグリーンフィールド国連大使は自身が黒人奴隷の子孫であることに触れつつ、人種差別はアメリカ独特のものではないと認識する必要があると自国を弁護しながら、中国のウィグル民族抑圧やジェノサイドに政府が加担していると批判した。すると戴兵・中国国連次席大使は、アメリカは人種差別では警察による残虐行為問題に取り組むべきだと反発した。アメリカの人種差別というより、黒人差別は長年アメリカの膿だったが、アラスカで対外的に初めて中国から批判されたことにより、今後アメリカの黒人差別問題は海外から批判の矛先を向けられるようになるのではないかと思う。バイデン大統領は、アジア系アメリカ人に対するヘイトクライムが急増していることについて、「沈黙は共犯だ。我々は行動しなければいけない」と黒人差別撤廃を呼びかけた。バイデン政権が誕生したこと、また中国に非難されたことによって、人種差別問題解消に向けたアメリカ人の行動が少しは積極的になるだろうか。

 日本では、今では差別問題が基本的にはなくなったことは、ホッとするが、かつての部落問題が水面下で、また男女差別視は今以て収まったとは言えない。この種の問題は難しいが、改善していかなければいけない。

2021年3月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com