5045.2021年3月5日(金) つまらない新聞連載小説

 Amazonが拙著「八十冒険爺の言いたい放題」について、次のように評価してくれていることをネットで見つけた。「旅行の草分けが語る旅の神髄―ジョン万次郎の遠戚が戦後、渡航解禁後に見せた仰天の旅。戒厳令下のアラブ・アフリカ等訪問で暴漢撃退、軍・警察による身柄拘束と脱出、入国拒否などの経験から危機管理と旅の楽しさを語る。アフガン国境カイバル峠にて9・11テロの予兆を感じ取るなど、若者・ビジネスマンにも有用な臨場感あふれるエッセイと写真」。

 好意的で嬉しいコメントに★が5つも付いていた。Amazonでの販売も結構伸びていると聞いているので、このまま販売が伸びてくれれば有難い。
 さて、昨日いつも通りgoogleが2月の月例レポートを送ってくれた。私のHPのアクセス結果を毎月送信してくれるのだが、その中でアクセスの多かった2点を挙げてみる。最もアクセスが多かったのは、2011年3月12日のブログ「東日本巨大地震ニュースが日本全土を席捲」だった。震災記念日が近づいてきたという時節柄もあり、震災翌日のHPに私がどう取り上げ、書いているか興味がてら覗いてくれたのだろう。2番目にアクセスが多かったのは、意外にも2016年12月30日にアップした「なぜかつまらない朝日の連載小説」だった。ちょうどその日に短く、117回で連載を終えた金原ひとみの「クラウドガール」が面白くなかったと批判的に書いたものだ。朝日では、かつては夏目漱石以来「路傍の石」「土」「女の一生」「氷壁」「花押」など文豪の数々の名作が新聞紙上に連載されたが、最近は興味のない作品が多い。この他にも途中で読むのを止めた吉田修一「悪人」がある。これなんか映画にもなった作品であるが、私には読んでいて一向に興味が湧いてこなかった。

 実は現在朝刊に連載中の「また会う日まで」も、クリスチャンで海軍軍人にして天文学者でもあり、作者の遠縁にも当たる実在の人物、秋吉利雄を主人公にした池澤夏樹の作品であるが、出だしはまずまずだったが、今では毎日退屈な話を読まされている。総じて言えることは、朝日の小説を選ぶ基準が、凝り過ぎて、ひとつのことに集中し過ぎて全体像が把握しにくくなっているという欠点があるように思える。今の「また会う日まで」も200回を超えたばかりだが、いつまで我慢して読み続けられるだろうか。

 明後日期限を迎える東京都及び首都圏3県に対する新型コロナウィルスの緊急事態宣言の解除は、更に2週間延期されることに決定し、今夕菅首相から記者会見で正式に発表された。

 確かに新規感染者の数は少しずつ減ってきてはいる。しかし、外出自粛の要請がありながら相変わらず、都内の繁華街の人出は減っていない。これに警鐘を鳴らす意味合いもあるだろう。それにしてもコロナは今以て世界的にまったく明るい見通しが立っていない。今の生活を続けるのは好い加減に勘弁して欲しいというのが、多くの人たちの率直な気持ちだろう。科学は進歩していながらウィルスや病気への対症療法があまりにも遅れているということだろうか。

2021年3月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com