5030.2021年2月18日(木) 東京五輪組織委員会会長に橋本聖子五輪担当相

 この1週間いろいろ問題を噴出させていたが、森喜朗・東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の後任に、今日オリンピック担当大臣の橋本聖子氏が決定し、記者会見で決意を表明した。橋本新会長はオリンピックに夏3回(自転車競技)、冬4回(スピード・スケート)も出場し、アルベールビル冬季大会では1500mスピードスケートで銅メダリストとなっている。オリンピアンとしては文句のつけようがない。女性会長でもあり、森前会長が女性蔑視発言で辞任した後でもあり、この人選に海外メディアからの批判はないだろう。懸念されるのは、2014年のソチ五輪でフィギュア・スケートの高橋大輔選手にキスを強要した事件が、再び噴出されることである。

 橋本新会長も就任記者会見で、残り5か月と迫った東京オリンピックをいかに世界へ誇れるような大会にすることが出来るかが問われると語っていた。折も折、丸山達也島根県知事が昨日島根県内で予定している東京オリンピック聖火リレーの中止を検討すると述べた。知事は政府と東京都が適切な新型コロナウィルス対策を行っていないと非難したうえで、「感染拡大を助長する世界的イベントの開催は理解できない。五輪開催に反対せざるを得ず、プレイベントの聖火リレーにも県として財源や人員を充てられない」と述べた。ちょっと視点がずれていると思う。「木を見て森を見ず」の類ではないだろうか。もっと森全体を見ることができないのだろうか。他の一部自治体の中にも自我を主張して不満が燻っているようだ。橋本新会長にはこれらの声も配慮したうえで、五輪開催のため全力を傾けていただきたい。

 新型コロナウィルスの影響で広告業界も大打撃を受け、業界の王者・電通が大赤字に転落して自社ビルを売りに出す話が囁かれている。実際広告媒体の新聞、テレビも広告収入が激減し、新聞社、テレビ会社ともにその台所は火の車のようだ。昨年の年間視聴率で10年連続三冠王を達成した日本テレビが、他のテレビ会社が多少なりとも黒字の中で、今季連結中間決算で12年ぶりに赤字となったことが目を惹く。他の4社は収益を計上したが、連結売上では、テレビ5社は軒並み対前年比2桁の減少で今後の経営は厳しいと予想される。新聞社も同様で、朝日は今年度上半期に大きな赤字を計上し、最終決算では営業収支、経常収支ともに赤字転落の見込みである。毎日は朝日以上に低迷し、3月には資本金を1億円に減資することを決めた。税制面を考えて中小・零細企業と同じ待遇を受けようというものである。少々みみっちいと思う。保有する不動産売却の話が水面下で進められているという。

 そんな時に企業が従業員へ支払う休業手当の一部を助成する雇用調整助成金受給会社名が発表されたが、上位10社の内、筆頭の全日空以下鉄道、観光業界7社が占めている。2位以下は、近鉄、東京デイズニーランド、近畿日本ツーリスト、西武、JR西日本、HISである。コロナ禍以前は肩で風を切っていた会社である。助成金総額は実に2兆8千億円を突破したという。この窮地を救うのは、ワクチンだけだろうか。それにしてもコロナという奴は罪作りである。

 今日も駒澤公園へウォーキングに出かけた。公園の南側に小さな庭のような目黒区所管の公園があるが、ここに1本の河津桜が植えられている。先週辺りから蕾が綻び出していたが、今日よく見ると3分咲きぐらいだった。我が家の庭の梅も大分花を咲かせている。東北、北陸地方では暴風雪が激しいが、都内ではもう春が近くまでやって来ている。

2021年2月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com