5028.2021年2月16日(火) どうなる?東京五輪組織委員会会長人事

 3日前に東北地方を襲った地震(仮称:福島宮城地震)は、幸いにして人災こそなかったが、鉄道、道路、家屋などに大きな被害を与えた。そこへ昨日辺りから厳しい寒波がやってきて今日の北海道から東北、北陸地方にいたる豪風雪も相当厳しいものである。今日から明日にかけて数年に1度という猛吹雪に襲われるようだ。

 さて、森喜朗・東京五輪組織委員会会長が失言で辞任し、後任を決めるに当たって再び似たような不透明な動きが見られる。組織委員会は、後任会長の候補者を決める候補者検討委員会を開いたが、メンバーは8人で男女半々にしてアスリート中心である。その他にメンバー名を公表せず、組織委員会理事にも知らせず、非公開で行われた。これでは、透明性を主張していた組織委自ら不透明性を曝け出すようなものだ。尤も地獄に耳ありのメディアにとってホテル内に集合したメンバーを見つけるのは容易いことだった。このメンバーの中には、有識者とされる人たちが見当たらない。元アスリートだけで、政官界を含めて、複雑な問題に的確に対応できるのかとの声がある。

 私には、どうしても理解出来ないことが2つある。ひとつは、これら一連の実行をリードしているのは武藤敏郎事務総長であるが、財務次官になれなかったとは言え、日銀副総裁まで務めた武藤氏にとってはもう少しスマートなやり方があるのではないかということである。もう1点は、会長候補には修羅場に場慣れした安倍前首相が適任としきりに主張するスポーツコンサルタントがいるが、この人は安倍氏がなぜ首相を辞めたのかを知らないのだろうか。昨年8月人間ドックで健康上の問題が指摘され、首相の重責から去った事情がある。組織委員会会長職が残り半年足らずとは申せ、自らの健康面も考えずにこの激職をこなせると思っているのだろうか。こういう実態をよく知らない人物が、得意気に持論を展開するのは問題である。

 他にも問題はある。女性蔑視の失言から生じた今回の会長人事問題であるが、だからと言って何でもかんでも一気に「女性会長」就任を軽々に喋ったり、理事数をすぐにも男女同数にするような拙速な考えは、如何だろうか。周囲に条件に適する人材がいれば良いが、果たして適任者が簡単に見つかるだろうか。何事もAがダメなら、Bではどうかというわけには行かないのではないだろうか。私には、どうも足元を見ずに理想だけを話しているだけに思えて仕方がない。
 ついては、母校湘南高校ラグビー部顧問の早田教諭より、今年ラグビー部創部70周年記念にラグビー部がニュージーランド遠征を企画していたところ、コロナ禍で中止と決まり残念に思っていると連絡があった。私にも何がしかのお役を頼もうと考えていたらしい。どうも元旦恒例のラグビー祭も直前になり、高校チームが外部のチーム(OBチームのこと)と試合するのは自粛するよう神奈川県教育委員会から学校へ要請があり、急遽中止したことといい、ちょっとついていない。高校生部員にとって、このコロナ禍はちょっと気の毒である。

2021年2月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com