4969.2020年12月19日(土) コロナで分かったオリンピックの無駄

 相変わらず新型コロナウィルス感染のニュースが、日本のみならず世界中を駆け巡っている。一昨日にはフランスのマクロン大統領が陽性感染したと伝えられた。イギリスのジョンソン首相、アメリカのトランプ大統領はすでに感染した。しばらくはリモートで業務に当たるという。ドイツやイギリス、フランスでも一時的に感染減少を示す時期があったが、再び拡大傾向にある。

 北欧のスウェーデンでは独自のコロナ緩和政策を取っていたが、感染が拡大したことについて、普段政治的発言を控えているグスタフ国王が、公共テレビ放送のインタビューでスウェーデンの対応は失敗したと思うと異例の発言をされた。同じ北欧のノルウェーやフィンランドの人口は、スウェーデンに比べれば約半分だが、2つの国の死者が100人程度なのに比較して、スウェーデンではこの1か月間だけで1,600人以上が亡くなったことに国内では危機感が表れている。

 すでにイギリスではワクチンの接種を開始したが、今月27日からEU27カ国でコロナ・ワクチンの接種を始める。すでに31万人もの死者を出したアメリカでもペンス副大統領をはじめワクチンの接種が始まった。日本でも漸く現実化してきた。アメリカの製薬大手ファイザー社が、昨日製造販売の商人を厚生労働省に申請した。これを受けて厚労省は安全性や有効性を判断し、承認するかどうかを決める。政府としては、今年度内に接種を開始する予定のようだが、そうなると我々高齢者が優先的に受けられるようなので、コロナ感染の不安から解消されることになる。早く安全なワクチンを接種してもらいたいものだ。

 さて、コロナはオリンピック東京大会を1年先延ばししてしまったが、現状では予定通り来年夏に開催される保証はない。一般の声を聞いてみると半数以上の人が開催は難しいと見ている。17日に開かれた2024年開催予定のパリ・オリンピックの組織委員会では、コロナの感染拡大を受けてパリ大会の基本計画を見直し、一部の競技会場の建設を取り止めるという。これにより多額の競技場建設費用を削減することが出来る。実は、今日もウォーキングで1964年東京オリンピックに使用された駒澤オリンピック記念公園へ出かけたが、現時点でも立派に使用できる競技施設があるにも拘わらず、室内体育館とホッケー場を作り直した。だが、これは今回の東京大会で使用される予定に入っていなかった。新競技用には新しい競技場を建設したのだ。駒澤公園の多くの施設は、使えるのに使われない。新規に建設したからだ。どうしてこのように公金を浪費するようなことを行おうとするのか。

 多分仮に来年東京オリンピックが開かれても、充実した施設が揃っている駒澤公園は使用されないだろう。そのお陰で静かな環境ではあるだろう。

 オリンピック開催には無駄な費用もかさむが、工夫をすれば現施設を有効に活用すれば、無駄な費用を使わないで済む。大きなプロジェクトには、もう少し効率的な計画が立てられないものだろうか。

2020年12月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com