4962.2020年12月12日(土) 自分のみならず世界中が病の虜

 1か月ぶりに糖尿病クリニックに伺って定期健診を受けた。予想通りと言ってはおかしいが、ヘモグロビン(HbA1c)数値は、6.3で先月同様安全圏内だった。医師からは順調過ぎるほど順調な回復ぶりと言っていただいた。体重も糖尿病以前に比べれば、約8㎏減っている。やはり食事療法と日頃のウォーキングがうまく出来ているからだと思う。特に、間食は完全に止め、糖分の高そうな食べ物には手をつけない。好きなアイスクリームも糖分の極少なものを半分程度食するだけとなった。少し食欲が目を覚ますが、堪えている。

 これとは別に、先月下旬辺りから毎朝どうも右手の薬指と小指の周りが痺れたり痛むので、3日前に外科で診て頂いた。朝起きると痺れを感じるが、時間が経つと少しずつその痺れは和らぎ、夜になるとほとんど痺れや痛みを感じない。ところが夜中の3時ころにトイレに行く時などは、痛み出している。そして7時過ぎに起きる時には拳を握れないほど痛む。外科医の診断では、末梢神経がやられているのではないかということから、服用薬メチコバールをいただき、1日3度服用してしばらく様子を見ることになった。今年は随分医療のお世話になることが多かったが、これも年齢的な点が影響していると思う。2年後には、現在の医療費が2倍に上るので、これからはそちらも少し心配しなければいけないかも知れない。

 今日も新型コロナウィルスは荒れ狂った。東京都では感染者が621人で過去最多、全国の感染者も3,041人で過去最多だった。世界の感染者も今日遂に7千万人の壁を破った。どこまで増えるのか、漸くワクチンが現実味を帯びてきてはいるが、コロナ風にどの程度抵抗出来るだろうか。そろそろより厳しい外出自粛宣言を発しなければならないのではないかと思う。

 さて、エチオピアからスーダンへ難民が流れている。エリトリアとの北部国境地帯ティグレ州のテイグレ人民解放戦線に対するエチオピア政府の軍事行動により、多くの死者が出て、避難民も数多く生まれている。今国際的に注目を集めているノーベル賞受賞者、アビー・エチオピア首相が北部一帯へ強い攻撃を仕掛けたことにより、問題は重大化しつつある。外部から見るとこれほど好戦的と思えるノーベル賞受賞者はいなかったのではないかと思える。アビー首相は相変わらず「法の執行のための最終行動を数日内に行う」と矛を収める気はないようだ。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、全面的な人道の危機との見解を表明している。

 今更、どうしてこんな人物にノーベル平和賞を授けたのかと悔やんでも始まらない。今朝の朝日新聞「多事奏論」に「ノーベル平和賞『失敗』性急に断じられない」との女性論説委員のひとつの考えが掲載された。アビー首相への非難は免れないとしているものの、選ぶ側の限界はあるし、授与後の受賞者の行動を保障するものでもないと述べている。しかし、国際情勢に最も左右され易いのは、国の現役のトップである。それなら在職中は授与を猶予して、退任後平和活動に功績があったことを見届けてから授けたらどうだろうか。

 アビー首相は昨年エリトリアとの領土紛争を解決したとしてノーベル平和賞を受賞したわけだが、イギリスのTIME誌は称えるには早すぎたとまで厳しく評している。偶々昨年アフガニスタンでボランティア活動に当たっていた中村哲氏がテロリストに殺害されたが、仮に中村氏に平和賞が授けられていれば、ノーベル平和賞そのものも一層輝きを増しただろうし、本当の平和活動ということが多くの人びとにアピール出来たのではないかと残念に思う。

 いずれにせよノーベル平和賞とは、一体何なのだろうかと考えてしまう。人間の目というのは、中々基準が難しいものだ。

2020年12月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com