4926.2020年11月6日(金) もつれる米大統領選出とコロナ第3波

 日本時間今朝8時半からトランプ大統領が演説を行い、全テレビ局がその一部始終を放映した。私もいかなる衝撃的なコメントを発表するのかと期待していたところ、次元の低さと悪あがきには呆れるばかりだ。トランプ氏は選挙では楽勝だったが、バイデン派の不正により差が狭まったと泣き言を言い、証拠もなしに法廷闘争を行うと例によって後味の悪い演説を行った。これにはアメリカ国内でもかなり冷ややかな反応だったようで、ABCテレビでは中継を途中で止めてしまったほどである。日本のテレビに出ていた何人かのコメンテーターも失望したとのコメントを述べていた。

 スウェーデンの若き環境活動家グレタ・トゥンベリさんが、昨年地球汚染と温暖化に反対運動を行って「TIME」誌「今年の人」に選ばれた時、トランプ大統領から受けた屈辱的なツィッターから自分の名をそのままトランプと入れ替えてリツイートした。「とてもばかげている。ドナルド(グレダ)は怒りのコントロールに取り組み、友達と古い名作映画を見に行かなければならない。落ち着けドナルド(グレダ)、落ち着け!」と送り返したそうである。17歳の少女にしては、中々機智に富んだ言動だと思う。

  どうして一国の大統領たる人物が、自国の選挙制度を信用せず、現時点ではありもしない「不正」を声高に叫んで、相手を誹謗中傷し、法廷闘争に訴えるなどと、敢えて公的機関のテレビを利用して全国へ向かって自説を主張しようというのだろうか。

 今日の午後2時現在の両候補者の差は、何と昨日AP通信が報道したバイデン氏264対トランプ氏214になっている。メディアの報道が信用出来ない。これで1日前に戻ってバイデン氏が過半数まであと6人である。早くバイデン氏の勝利宣言を聞きたいものである。

 さて、アメリカ大統領選と並んで、世界を騒がせている新型コロナウィルスであるが、昨日時点で世界の感染者は4,810万人、死者は122万人となった。特にヨーロッパ各国で感染者が増え、イタリア、イギリス、フランスの増加傾向が急激でイタリア、イギリスでは約1か月のロックダウン(都市封鎖)を、またフランスでも仕事以外の厳しい外出禁止を行っている。

 日本ではそれほど激しいコロナ第2波が押し寄せたほどではないが、昨日は1日だけで1,049人も増え、今日は1,140人となり2日連続で千人を超えている。2か月半ぶりの感染者増加ぶりとなった。コロナ発症の地・中国の感染者数を遥かに超えてしまった。相変わらず東京の269人が一番多かったが、今日も242人と2日連続で200人を超えている。目立ったのは北海道である。一昨日には東京を追い越したが、昨日は過去最多の119人となり、その内札幌だけで過去最多の93人となった。繁華街のススキノ地区の飲食店でクラスター(感染者集団)が増えている。その北海道では今日も115人の感染者を出して2日連続で100人を超えている。この状態が更に進めば、4月の第1波、8月の第2波に続き、全国的にコロナ第3波に襲われるだろう。多くの国民は警戒して自粛した生活を送っているようだが、夜間飲食店に出入りして感染する若者が多いが、その数が減らないようだ。

 世界中がこのコロナにしっかり対応出来ず、徒にコロナのなすままに感染するばかりで強い防止策が講じられていない現状は、科学技術の発展を信じてきた世界70億の人びとを悩ませるばかりである。こればかりは、国に関わりなく世界中の人びとへワクチンの開発と使用が供されるのを待つばかりである。

2020年11月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com