4922.2020年11月2日(月) 大阪の住民投票とアメリカ大統領選挙

 昨日行われた「大阪都構想」を決める2度目の住民投票の結果、僅か1万票強の差で再び大阪都構想案は敗れ大阪市の存続が決まった。僅差とは言え、5年前に続きこれで2回連続で都構想案は否決されたので、もう3度目の提案はないだろう。今度の住民投票では、こんな意見も出ていた。住民の意見や考えを聞く観点から、住民投票に委ねれば問題ないというのは必ずしも正しくない。今回は大阪市民から出た声を受け入れて住民投票を実施したのではなく、yes or noの住民の声を知るために上から政治主導で住民投票を押し付けたようなものだった。あるべき真の住民投票の形ではないと言っていたが、確かに自分たちの主義・主張に対する支持を取り付けるために行ったような気もした。

 案の定、今夕の朝日「素粒子」には、こう書かれていた。「政治主導の統治改革が再び挫折。住民要望が起点ではなかった大阪都構想が終わる。論争10年。投票2度。巨額の税金も投入。で、喧喧囂囂の果てに『維新の夢の跡』」。それでも住民投票は、無事に何の混乱もなく公正に行われた。

 それに引き換え、アメリカの大統領選の混乱ぶりはどうだ。今世界中が注目しているアメリカ大統領選はいよいよ明日が投票日である。当日混乱することはないだろうか。相変わらず、ここ数日最後の運動と称しながらお互いになりふり構わず、相手を罵倒している。今日のエンタメ番組でも有識者が、アメリカの血迷った泥仕合を見下げ果てたと非難していた。民主主義のお手本とも言われてきたアメリカ社会を、南北戦争当時と変わらないと厳しく批判していた。アメリカも今度の大統領選で随分評価を下げたものである。アメリカ国民も世界に対して恥ずかしいと思わないのだろうか。

 明日投票が開票されたとしてもまだ結果は分からない。期日前投票と郵便投票の結果を合わせてトータルで決まる。ところが、トランプ陣営ではいずれに対しても無効として異議を申し立てる意向のようだ。そうなると裁判沙汰になり、新大統領が決定するまでにかなり時間がかかる。期日前投票の映像を観てみると、自警団が銃を持って瞠っていて一触即発の物々しい雰囲気である。選挙が近づくにつれて銃器の販売が増急したが、これとて真面な国の選挙とはとても思えない。悲しいことにアメリカは、今や国として大統領選挙さえ満足に実施出来ない国に成り下がってまったのだ。

 さて、スキャンダラスな話題で憚られるが、日中のテレビのエンタメ番組中に「ハンドボール元日本代表宮崎大輔、女性暴行で逮捕」とのテロップが流れた。男女4人で飲んでいて女性の髪の毛を引っ張って殴ったようだ。見たような顔だなと思っていたが、月刊「ハンドボール」2017年8月号の表紙の人物である。実は、3年前奈良県生駒市に住む中三の孫娘が、ハンドボール中学生大会に奈良県代表選手として出場し同誌に写真入りで紹介された。宮崎某とは関係はないが、孫娘はその後高校でもハンドボールを続けて、最上級生になった今年国体、インターハイへの出場を狙っていた。だが、不運にも新型コロナウィルスの影響により今年はいずれも中止となり彼女もがっかりしていた。国体に出場すれば、今年は茨城県で開催されるので、妻と応援に行こうと約束していたところだった。北海道への修学旅行も中止になり、最後の高校生活は散々となってしまった。しかし、幸いにして今年度の奈良県高校優秀選手として奈良県ハンドボール連盟から表彰されたというのだ。嫌なことばかりではなかった。大学入試も中々見通しが立たないようだが、何とか志望大学に入学出来ることを願っている。

2020年11月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com