4919.2020年10月30日(金) 企業年金受給額、減額か?

 ちょうど半年前の6月30日に亡くなられた会社の山岳部の先輩、小林経雄さんのお墓へ山岳部の仲間10人とお参りした。大山阿夫利神社の麓・日向薬師の曹洞宗迦葉山盛徳寺の墓地へお参りした。交通の便があまり良くなく、小田急・伊勢原駅から路線バスで向かいお寺の近くから山道を歩いたが、こういう田舎道を歩くのも久しぶりだ。このような山里で永遠の眠りに就いているのも故人らしいと思った。しばらく気にかかっていたので、岡幹事の準備と気配りで滞りなく参拝を済ませてホッとしているところである。幹事さんは、明日も山仲間2人とお参りするそうだが、重ね重ねお世話をしてもらい感謝に堪えない。

 さて、昨日テレビで急に飛び込んできたニュースに本当か?と一瞬信じられなかったが、今日の朝刊で詳しく報じられている。

 第一生命保険が、企業年金の利率を下げるとの一報である。関係者にとっては嫌なことだが、そもそもこの原因も新型コロナウィルスの影響などで世界的に金利が下がり、年金運用にも影響が及んでいることが原因のようだ。第一生命は、企業年金契約を約3千社と結んでいるというから影響は計り知れないほど大きいと思う。実は、私が定期的に戴いている企業年金も第一生命から振り込まれる。実際に今受け取っている企業年金が減額されるのかどうかは現状でははっきりしないが、生保の企業年金運用が厳しいことは理解出来ないことはない。だが、受給者にとっては、高齢になって予定していた所得であり、得べかりし所得が得られなくなるのは、緊急事態で一大事である。今後の老後の生活にも大きく響いてくる。

 新聞報道によれば、第一生命は、確定給付型年金の運用利回りについて、来年10月に年1.25%から一気に0.25%に下げるようだ。しかし、受給者に対して金利が下がったからといって一方的に受給額を減額するのは、約束違反であり受給者としてはとても容認出来ない。日本生命など他社も同じ対応をするようだが、国内で約1万3千社が導入し、940万人が受給している現実がある。これほど多くの高齢者の受給額を、生命保険会社の一存で減額するのは横暴だと思う。仮に年金受給額が減額されるようなら大きな社会問題になるのではないかと懸念している。今後の成り行きから目を離せない。

 生命保険会社が苦しくなったツケを受給者に回すとしたら、この年金という事業を民間会社が行ったこと自体に根本的な欠陥があったということになるのではないか。厳しく言えば、生命保険会社が国と結託した詐欺行為である。企業年金の約款では、金利水準が下がった際に金融庁へ届け出て予定利率を認められているから、問題ないようだが、この点も含めて国民に負担を強いたり、騙すような反社会的行為をこのまま目をつぶっていて好いものだろうか。

 案の定、今日の朝日夕刊「素粒子」にこう書かれている。「サラリーマンの老後の暮らしにもコロナ禍の影。企業年金の利率、1%幅引き下げ」。

 一昨日プロ野球パ・リーグの優勝が福岡ソフトバンク・ホークスに決まったのに続いて、今日セ・リーグも巨人軍の2年連続、47度目の優勝が決まった。5連敗の後引き分けでやっと決まったという苦しい戦いぶりだった。これで巨人は日本シリーズに出場するが、クライマックス・シリーズを残しているパ・リーグはまだ出場チームは分からない。

2020年10月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com