4862.2020年9月3日(木) 台風10号接近と喉の検査

 午前中2度も激しいにわか雨に襲われた。それでもすぐ青空が見えた。暑さも相変わらずの厳しさで、今日新潟県三条市では40.4℃となり9月としては観測史上国内最高気温を記録した。一方、日本の南海上に大型台風が発生し、沖縄、九州方面から朝鮮半島を襲うと予想されている。気象庁は珍しく3日前に避難警報を発令している。3日後には中心の気圧は915hPa(ヘストパスカル)と猛烈な勢力となり瞬間風速は80mになると予想されている。

 その間隙を縫うようにこのところ声が嗄れて気になっていた咽喉を診てもらいに、都立大学駅近くの耳鼻咽喉科医院へ出かけた。一昨日松本整形外科医に春以来声が嗄れたので気になって様子を話したところ、早く専門医に診てもらった方が良いからと「いの耳鼻咽喉科」を紹介していただいた。問診の後で喉の中を診てもらい、腫れも傷もなく異常はないと言っていただきホッとした。やはり年齢的なこともあるようだ。実は昨晩自民党総裁選で派閥竹下派の竹下亘会長がコメントを述べていたが、あまりにも声が嗄れて苦しそうに発言していたので、少々聞き苦しく、こうなってはまずいと思っていた。幸いそれは杞憂に終わってやれやれと言う気持ちである。

 さて、何かと政治的、経済的、軍事的存在が大きく目立つ昨今の中国であるが、チェコのピストルチル上院議長が、国交のない台湾を訪れたことに対して中国が猛反発している。元々東欧国だったチェコは、スロバキアと分離する以前から中国とは友好関係にあった。それがどうして中国がチェコを強く非難するような事態になってしまったのだろうか。

 先月30日に国会議員ら90人を率いて台湾を訪れたピストルチル・チェコ上院議長は、一昨日台湾立法院で演説し、「私は台湾人です」と述べて喝さいを博した。かつてケネディ大統領が冷戦下に西ベルリンを訪れ「私はベルリン市民だ」と言って、旧ソ連から圧力を受けていた当時の西ベルリン市民へ連帯を表明したのにあやかったようだ。中国が巨大経済圏構想の「一帯一路」で主に途上国を経済的に取り込み友好関係強化を図る外交政策に少しずつ無理が生じてきている。今では投資事業が予定通り進まず、被投資国には失望感が生まれている。友好関係見直しの動きも少しずつ表面化している。それに対して中国政府が圧力と脅しをかけているようだ。チェコは国家として、また首都プラハも首都北京との友好関係を犠牲にして台北市と友好関係を結ぶ動きが窺える。

 現在台湾と直接外交関係を締結している国は少なくなってしまった。近年徐々に台湾と手を切って、中国との外交に移り変わっている。各国とも中国の経済的支援を期待して中国の顔色を見ているからである。その中で今以て台湾と外交関係を結んでいる国は15カ国で、マーシャル共和国やパラオ共和国のような中部・南太平洋諸島や、グアテマラ、ホンジュラス、ハイチ、パラグアイ、ニカラグアのように中南米に多い。

 あまりにも押しつけがましい中国の外交政策がそろそろ限界に達して飽きられ、一歩距離を置こうとされているのではないだろうか。軍事的にも覇権国家の勢いで南シナ海や東シナ海公海を自国領海にしてしまう強引さは、国際社会からも非難を浴びている。力づくで強引なやり方を続けて世界に存在感を見せつけてきた中国もそろそろ考え直す時がやって来たのではないだろうか。

2020年9月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com