4855.2020年8月27日(木) 統合型リゾート(IR)カジノを中止してはどうか。

 新型コロナウィルス感染拡大が一向に収束する気配が見られない。すでに国内外でもコロナ自体の影響もさることながら、個人消費の低迷と同時に経済活動に大きな影響が表れている。そんな時に安倍政権の成長戦略の目玉でもあった統合型リゾート(IR)をめぐる動きが停滞している。これについては体裁良く言っているが、はっきり言ってカジノ、つまり賭博であり、とても国が旗を振って振興するべきものではない。幸か不幸か、現職国会議員によるIR汚職事件が立件され、更に贈収賄事件が発覚して秋元司衆議院議員は逮捕されるような体たらくである。これで一時IR推進は頓挫したように見える。元々賭博でもあり、射幸心をそそるものとして有識者の間では首を傾げられていた事業である。普通ならこれを機に評判のよろしくないこの種の事業は撤退してしまうことが望まれる。関係者は、何に拘っているのか、事業開始の時期を先延ばしにしても計画を断念する気持ちがないようである。

 コロナによる不景気で、カジノ事業者で日本進出に意欲的だったラスベガスのサンズ社が5月に撤退を表明した。環境は益々厳しくなってきたが、誘致を表明していた横浜、大阪、和歌山、長崎の4市は、例え開業が遅れようとも止める気がないようだ。これら4自治体は、金儲けだけのためにカジノ事業に執心している。地域へのモラル、教育的影響、いかがわしい人の徘徊などを行政の長はまったく考えないのだろうか。現在の環境では、例え自治体が開業を決めたとしても事業進出を図る業者が少ないと思われるが、それでも事業を進めようとしている。反社会的な事業だけに良識的な市民感情とはとても合わない筈である。どうして悪いと承知していながら、新規事業として投資しようという人間とそれをサポートする組織が蔓延るのだろうか。こんなものが、成長戦略と捉えられるのだからアベノミクスも薄っぺらだ。コロナの終息とアベノミクスの終焉とともに、マイナス面の多いカジノなんか国として止めたらどうか。

 5月アメリカのミネアポリスで白人警官が無抵抗の黒人を押さえつけ殺害した事件に続き、昨日アメリカのウィスコンシン州で白人警官が無防備の黒人に対して銃で瀕死の重傷を負わせた映像がSNSで拡散され、全米で人種差別、黒人蔑視であると強い抗議の声が上がっている。全米プロテニスの前哨戦で準決勝に勝ち進んだ日本人テニスプレーヤーの大坂なおみ選手が、今日これをボイコットして棄権すると決めた。自分はテニス選手である前に黒人であるという言い分だった。他にもMLB、NBAでもボイコットが出ている。この問題は大統領選へ向けて共和党、民主党にとっても無視出来ず、ともに刺激しないような差しさわりのない政策を主張している。大坂選手自身は、父親がハイチ出身の黒人で、母親が日本人であるとは言え、やはりアメリカでプレーしていると日本人には分からない軋轢があるのだろう。彼女をテニス・オンリーの選手だと思っていたので、改めて見直した次第である。

 今日も暑い1日だったが、午前中局地的に驟雨がやってきて、樹木にとっては嬉しいことだ。涼しい時を狙って夕方6時前にウォーキングに出かけた。そのせいかどうか、今日はこれまでで体重が最も軽い60.5㎏だった。昨年の暮れごろに比べれば10㎏も減量したことになる。私自身平素の体重の目安を61㎏と考えているので、減量はもうこのくらいで佳しとするか。

2020年8月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com