4853.2020年8月25日(火) 「インディ500」で日本人選手が優勝

 来月24日の左眼白内障手術に先立って、今日は全身検査があるということで妻とともに東京医療センターへ出かけた。普通の身体検査だと思っていたところ、ほとんど眼の検査ばかりで、血液学的、生化学的、免疫学的、微生物学的検査と心電図検査で約3時間を費やした。いつも思うことだが、やはり大病院では医療従事者を主に多くのスタッフ、新しい建物の清潔さと設備の充実などに安心感がある。それは、先日人間ドック検査を受けた慶應病院予防医療センターとて同じである。来月の手術の前にもう一度手術に当たって具体的な説明会が執刀医師から行われる。安心して手術を受けられそうだ。

 さて、昨日インディアナポリスで世界3大カーレースのひとつ、「インディ500」が新型コロナウィルスの影響により3か月遅れで開催され、日本の佐藤琢磨選手が3年ぶり2度目の優勝を飾った。カーレース・ファンには人気の「インディ500」だが、このレースの過酷さは類を見ないほどのものである。1周約4㎞のトラックを全力疾走して200周(約805㎞)する。その平均時速が360㎞前後というからその凄さが分る。

 1981年秋旧文部省海外教育事情視察団の添乗員として1か月間に亘り全国小学校の先生方を案内して、チャウシェスク政権下ルーマニアのシビウ、オーストリアのザルツブルグ、アメリカのインディアナポリスで学校訪問をした。その時、インディアナポリスの教育関係者にカーレースの舞台であるインディアナポリス・モータースピードウェイを見学させてもらったことがある。その時案内してくれた彼の地の教育関係者が、いつか「インディ500」で日本選手が優勝したら好いですねと言っておられた。あの時はまさか日本人が、このような大舞台で優勝するなんて考えられないと思っていたが、この4年間に何と2度までも優勝したことになる。

 だが、いろいろトラブルがあったようだ。3年前に日本人として佐藤選手が初めて優勝した時は、地元新聞社の記者が日本人の優勝は残念だとのツィッターを発信して、人種差別ではないかと批判を受けてその記者は勤務先から解雇された。そして今年は、激しいデッドヒートとなり、185周目で佐藤選手が再びトップに立った時点で大クラッシュが起こり、イェロー・フラッグが振られてセーフティ・カーがコースに入って先導し、そのままトップだった佐藤選手がゴールインした。このイェロー・フラッグ介入の良し悪しを巡って、現地で大分もめているようだ。日本人である佐藤選手の栄光にケチをつけているような気がしてならない。これも一種の人種差別でなければ好いが・・・。今年は無観客のレースだったが、仮に例年通り満員の観客がいたら不満が高じて大きな別のトラブルに発展していたかも知れない。「インディ500」は今年が104年目であるが、長い歴史を誇るメジャー・スポーツでありながら、どうもこういう結末のつけ方はいただけないような気がする。

2020年8月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com