4851.2020年8月23日(日) 安倍首相、佐藤栄作元首相と並ぶ在任日数歴代タイ

 安倍晋三首相は、今日首相連続在任日数が2,798日となり、大叔父の佐藤栄作元首相に並んで歴代最長となった。明日単独トップになる。2012年に政権に復帰してから足掛け9年になる、この間5回の国政選挙で勝利して対抗馬がいなかったせいもあって「安倍一強」となり、誇らしい記録を打ち立てたように思える。しかし、取り立てて自慢できる偉大な実績はない。むしろ、いかさま師のように国民を騙して2015年に安保関連法案を成立させて、自衛隊の集団的自衛権の行使を認めて憲法解釈まで変えている。優秀とは思えない気の合う仲間と結託して政治を邪に動かしているように思えてならない。中でも副首相を務める麻生太郎財務相の如きは、首相に忖度するだけで普段から業務をさぼり何の実績も残していない。先般今年度第1四半期GDPの大幅な落ち込みを公表した際、本来なら財務相自身が説明すべき会見を西村経済再生相に委ねて当の本人はいずこかへトンズラしてしまった。財務の実態がよく分かっていないのだろう。

 安倍首相は「安倍一強」のラッキーな環境の中で、幸運にも恵まれ内閣を何とか管理運営することが出来た。だが、プライベートでは、森友・加計学園問題、「桜を見る会」疑惑の後遺症もあり、怪しげな関わり方については、未だすっきりとはしていない。健康問題では一部にガンではないかとの噂も流れ、状態は必ずしも良いわけではないようだ。この厳しい新型コロナウィルス禍の中で、もう少しリーダーシップを発揮して毅然と政治を行って欲しい。長期間政権を維持していたことだけで、主体的に誇れる実績がないのでは所詮三流総理ということではないか。

 さて、昨晩NHK番組「たけしのその時カメラは回っていた」で、戦時中のプロパガンダ放送について解説された。終戦の詔書玉音放送とともに、12月8日午前6時に最も衝撃的な開戦の臨時ラジオ・ニュースが大本営陸海軍部により発表された。ところが、「帝国陸海軍は、本8日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり~」と伝えられた有名な大本営発表放送が、実は画像と音声が一致しておらず、画像は後から取り直したものだと種明かししていた。それは知らなかったが、迫力満点でこれにより国民を戦争へ引きずり込んで行った罪は大きいとむしろ腹立たしい思いでいた。

 今年終戦75年を迎えて、今まで隠されていた事実がいくつか表に出て来るようになった。その中で小学生にとって最大の悲劇とされていた沖縄から長崎へ向かった学童疎開船の対馬丸が撃沈され、乗員1,800名のうち1,500名が命を落としたのが、76年前の昨日だった。生き残った人たちもほとんどこの世を去って、真実も分かり難くなってしまった。戦争の裏面に隠れた悲しい物語である。

2020年8月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com