4842.2020年8月14日(金) ペンクラブの理事仲間だった須藤さん逝く。

 朝刊の訃報を見てびっくりした。目黒区議の須藤甚一郎さんが、多臓器不全で11日に亡くなったとの写真入り訃報が載っていた。須藤さんとは小中陽太郎さんを通して知り合った。私のホームページのトップ頁にいくつかの写真が掲載されているが、その中に5年前ベトナム戦争終結40周年記念の日に、小中さんらと芝公園で気勢を上げた時の‘The Japan Times’掲載写真がある。そこに須藤さんが映っている。

 須藤さんとは3年前日本ペンクラブの理事にともに選ばれ、昨年までの僅か1期2年だったが、一緒に活動した。最近は健康を害され、会う機会も減っていた。偶に自由が丘駅近くで見かけると元気なさそうに歩いていた。目黒区議6期目であるが、いつもトップ当選か、それに近かった。元々芸能記者だったために、芸能界では顔が広く、一度中目黒駅近くを一緒に歩いていた時、著名な芸能人に挨拶されたことがある。私より1歳年下であるが、苦労人で新宿高校を出てから昼間は書店で働きながら早稲田大2部に通っていた。目黒議会では物申す議員として、青木英二・目黒区長に対して不正許すまじの姿勢で鋭い論争を交わしていたと聞いている。あの大柄で元気の良かった須藤さんもついに冥界へ旅立たれてしまった。

 夕方になって須藤さんが亡くなる前日10日には俳優の渡哲也さんが肺炎で亡くなったとのニュースが伝えられた。渡さんは、須藤さんよりも若い享年79歳だった。お2人のご冥福をお祈りしたい。

 今日は国際外交の面でも驚かされた。あのイスラエルがアラブ首長国連邦(UAE)と国交を樹立したことである。イスラエルとアラブ諸国との国交は、絶対あり得ないと思われていた1979年のことだった。依りによって、イスラエルがエジプトと平和条約を締結した。あの第3次中東戦争の当事国エジプトが、当面の敵イスラエルと国交を結んだことには驚いた。94年にはイスラエルはヨルダンとも外交関係を結んだ。そのおかげで私自身2012年にヨルダンからイスラエルへ入国することが出来た。しかし、エジプトとヨルダンには、イスラエルとの国交を締結することにより経済的メリットがあるのだろうが、UAEとの間にはどんな実利があるのだろうか。むしろイランとの対抗上UAE側にイスラエルと手を結ぶことによるメリットがあったように思う。「敵の敵は味方」というではないか。両国の国交には、当然ながらパレスチナ自治政府、イランが猛烈に反発している。

 この両国の国交樹立には、仲介役としてアメリカのトランプ大統領が積極的に動いたことを大統領自身が得意満面で公表した。外交実績を示すことによって大統領選を有利に導こうとの思惑があったようだ。利己主義者のトランプらしいと言えば、トランプらしい。

2020年8月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com