4840.2020年8月12日(水) 日航ジャンボ機墜落事故から35年

 あれからもう35年である。「あれ」とは、日航ジャンボ機が群馬県の御巣鷹山に墜落して乗員・乗客524人のうち520人が亡くなった大事故が起きた日である。ちょうどあの時は、会社でその秋開催される「世界蘭博覧会」の打ち合わせを行っていた。その最中に誰かから日航機が墜落して多数の犠牲者が出たようだと聞かされ驚いたことをよく覚えている。あの日も暑い1日だったが、今日も暑かった。午後になって薄曇りとなりボツリポツリと雨が降って来たので、恒例のウォーキングを止めた。次第に雲行きも怪しくなり、埼玉や都内の一部では雷雨となった。あの日以来大きな航空機事故はなくなって、航空乗客も増え観光景気に大きく貢献している。残念なことに昨今の新型コロナウィルス感染拡大の影響で、観光客が激減し、航空会社も減便を余儀なくされ、先日発表された日航、ANAの営業収支は残念ながら大きな赤字だった。コロナが収束し、航空会社も再び自由に飛べるようになって観光客が戻って来ることを期待している。

 さて、香港における国家安全維持法の実施により、民主派の活動家らへの圧力が強まっていて、ついに10日香港警察は、外国勢力と結託したとの理由で周庭氏の逮捕に踏み切ったが、国際的に顔の広い若い女性の逮捕に対して内外から強い非難が寄せられたことを意識したのか、警察は昨日周氏を保釈した。周氏と同時に逮捕された「リンゴ日報」創業者の黎智英氏は1日遅れて今日保釈された。アメリカとイギリスは、中国共産党が香港の民主化と自由を骨抜きにしていると厳しく非難している。今後中国は香港の自治にどこまで介入し、圧力を加えてくるのだろうか。香港の明日が心配である。

 ところで、あまり笑えない話があった。安倍首相の6日広島平和記念式典と9日長崎平和祈念式典における挨拶が、あまりにも似た内容であることが話題になっている。被爆者団体からも失望の声が聞かれるという。挨拶文は、冒頭から構成や段落までまったく同じで地名や式典名が異なる以外は全11段中10段でほぼ同じだったという。どうしてこういうお粗末なことが起こるのだろうか。挨拶文は官邸内の専門家が書き上げて首相は読むだけという役割になっているようだが、自分の意見や考えを広島と長崎の事情を配慮して組み入れる気持ちがまったくなかったのだろうか。首相挨拶原稿は、過去にも同じような内容だったことがあるらしい。これでは、誰が読み上げても同じである。首相本人はこのことに何の不信も不安もないのだろうか。また、これを聴く原爆被災者の気持ちを忖度する配慮もないのだろうか。とにかくお恥ずかしい話である。我々日本の総理大臣が、国民が注目する式典で自分の考えを何も話さないとは、原爆死没者に対して失礼であるし、国民としてもとても納得できるものではない。ちょっと情けない総理大臣である。

2020年8月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com