4779.2020年6月12日(金) コロナ対策中の小池都知事、再選立候補へ

 旧文部省では「ゆとり教育」が長らく実施されていたが、その後批判が高まり今では中止となり元のゆとりのない教育カリキュラムに戻ってしまった。その「ゆとり教育」の提唱者であり推進者が寺脇研・元文化庁文化部長だった。私が旧文部省に出入りしていたころは、「ゆとり教育」が抵抗なく実施されていたが、今では詰め込み教育に逆戻りである。寺脇氏は今では京都芸術大学教授を務めつつ、若者との私塾を経営し映画評論家、落語評論家としても活動されている。

 その寺脇氏が昨日のツィッターで東京都の新型コロナウィルス「東京アラート」の解除についてこんなことを述べている。「ステップ2になった翌日に『東京アラート』だったんだよね。で、そのアラートが解除されたら即ステップ3だって?全く論理性がない。アラート解除でステップ2やってみて、安心できる数字になったらステップ3というのが筋だろう。知事さんの論理、私には理解不能・・・」

 確かに寺脇氏の言うことの方が筋は通っているように思う。ステップ2となって解除が緩和された一方で、警戒すべき東京アラートが発動されたのはどうもピンと来ないとは思っていた。そう思う日本人は多いのではないだろうか。都民である私も都知事の論理が分からない。

 他にもツィーターが続いている。

 「正に都民の私にも理解不能です。橋を赤くしたりしなかったりなど正直どちらでもよいです。それよりウィルス終息するまでの様々の詳細な対応対策支援!徹底して欲しいです。小池知事支持しません」、「やってる感を出す為にアラートを出し選挙が近くなりアラートを解除しステップを進めただけのノンポリシー知事」、そしてついには「東京アラートはね、タヌキの気分次第なので、あれは選挙活動の一環で、パフォーマンス」とか、「小池都知事は、アラート中に都知事立候補出来ない、だからアラート解除」と中々手厳しい。そして、ツィッターの言うとり、今日小池百合子都知事は、都知事選へ再び立候補することを表明した。

 確かに、政府の緊急事態宣言が解除となった後も、大阪府の「大阪モデル」に次いで、東京都は「ロードマップ」を設定して「ステップ0,1,2,3」と段階的に緩和してきた。そこへ「東京アラート」という警戒警報を発動したから分かり難くなった。そして、今朝0時に東京アラートを解除したところ、昨日、今日と都内の感染者は増加し出した。東京アラートを解除する3つの指標のひとつに、週単位の感染者数の増加率が1倍以上というのがある。昨日解除を決めた時点でそれはぎりぎりの0.98倍だった。そして今日新たな感染者が25名となり、1を上回った。まさに間一髪だった。このアラート解除によって小池知事は立候補決断を一歩踏み込むことが出来た。もう少し都知事のお手並みを拝見したいところだった。

 これで新型コロナウィルス第2波がやって来なければ、好いのだが・・・・。

2020年6月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com