4777.2020年6月10日(水) 外務省の理解し難い言葉遣い

 今週は医療関係づいている。月曜日に歯科で入れ歯の調整をしてもらい、昨日火曜日は通院している土坂眼科で今日東京医療センターで診てもらうことを伝えた。そして今日紹介されて東京医療センターを訪れたが、そこで野田医師から普段通っている土坂医師の紹介がないと診られないので、紹介状を持って改めて来て欲しいと言われた。随分面倒なことになったが、明日土坂眼科で紹介状をもらって改めて東京医療センターで診てもらうつもりである。

 ところで、今日東京医療センター内の様子は、普段とさほど変わるほどのものではなかった。少し訪問者が少ないとは感じたが、こうした大病院では、それほど新型コロナウィルスによる影響がないのだろうか。それでも病院関係者はもちろん訪問者は全員マスクを着けていたが、この暑い中でマスクを着けるのは少々堪える。今日は昨日に続いて随分気温が上がり、都内でも昨日31℃で今年最高を記録して初の真夏日となったが、今日はそれを更に1℃上回り32℃だった。真上から太陽の暑い日差しを受けて、東京医療センターまで歩いて行くつもりで日傘用に折り畳み雨傘を差したが、暑さに耐えられず僅か2停留所だがバスに乗ってしまった。

 さて、7日の本コラムに中国が香港に対して国家保全法制を押し付けることについて、先月アメリカをはじめ、イギリス、オーストラリア、カナダ外相が中国に対して深い懸念を示す共同声明を出すにつき日本に同調するよう求めたが、加わらなかったと書いた。それと同時に日本は独自に中国に対して憂慮を示していた。この違いはどういうことなのか。昨日安倍首相は、改めて深く憂慮していると述べた。共同声明については、G7外相による共同声明を出す方向でアメリカと交渉しているという。

 この件では実に回りくどい言葉の表現が誤解を呼んだようだ。中国が香港への国家安全法制導入を決定した時点で、菅官房長官が「深く憂慮」と表明し、外務省は孔駐日中国大使を呼んで「深い憂慮」を強く申し入れた。外務省の言い分が奮っている。4カ国外相の共同声明で表現された「深い懸念」より、日本の「深い憂慮」の方が強い表現だと主張している。言葉尻を捉えてグチャグチャ言っているより、言った言葉が発言者の意図通り相手に理解されているかどうかの方が大事だと思う。

 すると昨日の安倍首相の先進G7による共同声明の発表を目指している「深い憂慮」発言に対して、中国の華春瑩外務省報道局長は今日「日本側に重大な懸念を表明した」と語ったが、この「重大な懸念」は、安倍首相の「深い憂慮」とどちらが「重大」なのか、また「深い」のかよく分からない。

 こんな次元の話をしているようでは、外国から本音を言ってもらえなくなるのではないだろうか。

2020年6月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com