4679.2020年3月4日(水) スーパー・チューズデーの結果は?

 今アメリカでは秋の大統領選挙に向けた民主党予備選が行われている。昨日その山場と見られていたスーパー・チューズデーの投開票が、14州とアメリカ領サモアで行われた。アメリカの大統領選は何度説明されても細かい点が分かり難い。14州の内代議員の数もバラバラである。その大小いる代議員をいかに多く獲得することが出来るかによって優劣が決まる。これまで4州で先行していたサンダース上院議員、バイデン前副大統領、この日から満を持して参戦したブルームバーグ前ニューヨーク市長の争いとなったが、直近の様子ではバイデン氏が8州を制し、サンダース氏は4州を抑えた。ブルームバーグ氏は少数代議員のいるサモアで勝利したに過ぎなかった。大票田のカリフォルニア州の結果が注目されていたが、ここはサンダース氏が抑えた。

 いずれの候補者も完全な勝利を収めることが出来ず、どんぐりの背比べで今後も選挙戦は継続される。この様子では民主党内が割れて、11月の大統領選ではトランプ大統領に利することになるのではないだろうか。アメリカは若い国とのイメージが定着していたが、民主党予備選で争っている候補者は、サンダース氏78歳、バイデン氏77歳、そしてブルームバーグ氏78歳で、任期終了時には80歳を超えている。いずれも後期高齢者である。わが学生時代に颯爽とデビューして強烈なイメージを残した43歳のジョン・F・ケネディ大統領が今では懐かしい。尤も現職のトランプ大統領にしても73歳である。大統領を見る限り18世紀に独立した若いアメリカ合衆国も、ついに老大国入りしてしまったということだろうか。

 民主党予備選に目が向いている間に、アメリカでもついに新型コロナウィルス感染が広がった。感染者が100人を超え死者が9人も出たことが分かった。個人的な実績ばかりを吹聴するトランプ大統領は、国境の壁を建設し移民が入らなくなったので、ウィルスも入って来ないと自画自賛していたが、何のことはない。今後アメリカ国内に新たな感染者が発症するようなことがなければ幸いなのだが・・・。

 日本では、橋本聖子・オリンピック担当大臣が参議院予算委員会で松沢成文議員の東京オリンピック開催に関する質問に応えて、「2020年内なら延期できる」と述べたことを受けて、海外主要メディアが直ちに反応して東京オリンピック延期のニュースを送った。橋本大臣は自分の意見を述べたのではなく、IOCと東京都との契約書に従って発言しただけだったのだが、大臣の発言として「延期」と受け取られたとことは少々軽率に過ぎる。以前にもその対応が大臣としての資質に欠けると言われたが、またそんな声が聞かれるのではないだろうか。

2020年3月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com