4678.2020年3月3日(火) 中国寄りテドロス氏のWHO事務局長は適任か?

 新型コロナウィルスの感染が、その影響も含めて益々拡大している。今日午前中に確認された国内感染者数は、クルーズ船を含めて980人となった。その内クルーズ船乗客が706人である。死者は12人(クルーズ船乗客6人を含む)である。韓国では感染者が4,812人で、28人が亡くなっている。その韓国では感染の最大の原因とされているのが、新興宗教団体「新天地イエス教会」の集会である。その教祖が、今日記者会見を行い土下座して謝罪した。韓国における土下座は極めて屈辱的なもので、数年前に訪韓した鳩山由紀夫元首相が、安易に従軍慰安婦像に向かって土下座をして国内でとかくの批判を買ったことがある。中国に次いで死者が多いイランでは、66人もの死者を出したその原因として、イスラム教会の内部の壁や柱に信者が頬擦りしてキスする習慣があり、それが感染拡大につながったとの見方がある。

 この現状下世界保健機構(WHO)のテドロス事務局長が、またも中国寄りの発言をした。中国の感染者が8万人を超えたにも拘らず、新規感染者が1月下旬以来の水準に戻った点を評価しつつ日本、韓国、イラン、イタリアの状況についてこの4カ国だけで中国以外の国々の感染者数の8割を占めて深刻な懸念があると極めて中国寄りの発言をした。テドロス局長はこの問題が騒がれだした冒頭から、中国寄りの姿勢を示していたが、どうしてこういう人物が中立であるべき地位に就くのだろう。いかに母国エチオピアが中国から経済的支援を受けているとは言え、世界的国際機関で中立を欠く発言をするようでは、WHO事務局長としてはやり過ぎだし、相応しくないのではないか。

 その他にも具体的に悪い形で影響が出てきたケースがある。日本人の海外旅行者が感染源だとして海外で嫌がらせを受けているというもので、昨日と今日の間に2件もあった。

 ひとつはパレスチナ自治区で2人の日本人女性が、「コロナ!コロナ!」と口撃されて暴行されたというものである。もうひとつはドイツ・サッカー1部リーグで「新型コロナウィルスに感染している可能性がある」として日本人観光客20人が試合中にスタジアムから追い出されたことである。

 些かパニック状態になり、皆自分のことに夢中で他者への配慮がまったく見られなくなっている。人間の性として悲しい限りである。

2020年3月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com