2738.2014年11月11日(火) 傲岸不遜な習近平主席の非礼はコンプレックスの裏返しか?

 今北京で開かれているアジア太平洋経済協力会議(APEC)で漸く日中首脳会談が行われた。しかし、メディアが伝えているのは会談の中身ではなく、習主席のあの仏頂面である。元々中国の習近平国家主席には安倍首相に合う気なぞまるでなく、欧米メディアの間に対日関係修復のポーズを見せないと関係悪化の原因が中国側にあると思われることを懸念した挙句の果てに過ぎない。その結果は最初の両首脳の握手のシーンから、気まずいものだった。習主席は最初から安倍首相の顔を見ようとせず、目を合せるでもなく空々しく顔をそむけた。経済大国として世界2位と3位の国の首脳の顔合わせとしては、誰が見ても異様な光景である。これが現在の中国首脳の日本に対する嫌味なありのままの気持ちであろう。習主席はどこを見ていたのか。戦後徹底した反日教育を受けた中国国民に顔を向けていたのである。

 流石にこの習主席の大人げない素振りは、日本国内ばかりでなく、外国のマスコミでも批判的に取り上げられている。当然であろう。卑しくも中国はAPECのホスト国である。ホストはゲストを温かく迎えもてなすことが求められている。中国にはこういう外交上の儀礼やエチケットがまだ根付いていないのだろう。他国の領海を侵犯して自然保護の対象である赤サンゴを無断で奪い取り、他国と無用な諍いを起こすこと是とする国情では、いかに経済大国となったとしても世界の紳士とは誰からも認めてはもらえない。

 今朝のテレビ番組を観ていたら、中国通で知られる東京福祉大学国際交流センター長・遠藤誉教授が、習近平主席はスマイルや笑顔で今日の地位を築いた人物であり、その人がニコリともしないのはよほど腹に一物があるのではないかとまで言っていた。とにかく猶予ならない、傲慢な人物である。習氏のような傍若無人なパフォーマンスは中国の品位を貶めることに繋がるのではないかということが、世襲政治家の習主席には分からないようだ。このような不遜な習近平・中国国家主席については、しばらく考えるのは止めようかと思っているくらいである。

 さて、一昨日は大したニュースがないと本ブログに書いたが、半世紀前の1989年11月9日がベルリンの壁が崩壊した歴史的な一日だったことだけは忘れてはならないと思う。戦後しばらくして築かれた東西ドイツを分断した高いレンガの壁をハンマーで打ち壊しているベルリン市民の姿が強く印象に残っている。あの日を境に社会主義国家は堤防が決壊するように一気に崩れてしまった。共産主義の亡霊が闇に消えた日だった。それがやがて社会主義体制を率いていた社会主義の盟主ソ連をロシアへ衣替えさせる一日となった。

 まだ東西の壁があった時代に何度か、ベルリン市内の検問所チャーリー・ポイントを緊張しながら通って国境を越えたことがある。今や時代の彼方に消えた幻想になってしまったが、今思い出しても緊張感を強いられた東西ベルリンの国境通過の場面が、懐かしく思えてくるから不思議なものだ。

2014年11月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com