4642.2020年1月27日(月) 中国の新型肺炎、益々猛威を振るう。

 中国・武漢市の新型肺炎が益々猛威を振るっている。感染者は3千人近くに及び、国内の死者は81人になった。李克強首相が今日武漢市を視察し、感染拡大の阻止を目指す姿勢をアピールした。

 中国政府は、現在その最中にある春節を3日間延長して2月2日までとした。中国政府が市外へ出るのを禁止した中で、約5百万人の人びとが武漢市を離れたという。これは武漢の人口約1千百万人を考えるとほぼその半分に匹敵する。中国が海外旅行を含む団体旅行を禁止したことを受けて、日本国内でもインバウンド需要が落ち込むとの悲観的見方から、今日の日経平均株価が一時500円を超え、終値は先週末に比べて483円も下がった。

 アメリカはチャーター機により武漢市在住のアメリカ人を本国へ輸送する計画があり、日本は昨日安倍首相が武漢在住の日本人希望者を全日空チャーター機により日本へ送還する準備を始めた。その他にもフランスやオーストラリアも個別に自国人退避を検討している。その中で南シナ海域進出で中国と対立しているフィリピンと、中国の「1国2制度」を信用しない台湾は、中国からの観光客を受け入れないことを決め、フィリピンは武漢から到着した中国人観光客を送還するという。

 日本では受け入れ拒否の厳しい対応は取らないが、昨日の報道番組で元経産省官僚が同じような主旨の中国人観光客追い返し発言をしていた。果たして日本の国益に寄与しないような中国人の受け入れを拒否することが、今後両国関係に影響しないと保証出来るだろうか。個人的な考えは理解出来ないこともないが、アメリカ、フランス、オーストラリアや日本政府のような対応の方が両国の関係を引き続きスムーズにするのではないだろうか。いつも窮屈そうな発言をしていた官僚も住処を離れると随分拙速で非友好的な考えを公に平気で言うものだ。

 さて、今夜NHK・TVで「ファミリー・ヒストリー」を観ていてちょっと興味を抱いた。ゲスト出演は落語家の春風亭昇太だったが、彼の父親が静岡県清水市の日本軽金属㈱清水工場研究所に勤めていて当時の社内報にも紹介されているうえに、たくさんのイラストまで描いて積極的に活動していたことである。実は、一緒に番組を観ていた妻の父親も同社に務めていた。生前義父から清水工場が終戦の年に空襲されたと聞き、また戦時中は工場内に青年学校を設けて国民学校高等科卒業社員を教育していたとも聞かされていたが、昇太の父は在職中に青年学校を卒えた研究所員だった。研究所では理系学卒社員に交じり研究に専念して、特許まで取り会社から表彰された模範社員だったと知った。義父は、清水工場ではなく、隣の蒲原工場長を務めたが、後に同社会長となり、顧問の時他界した。日軽金常務だったお仲人さんの紹介で見合い結婚したが、妻にとっても懐かしい話で、昇太師匠が急に身近な存在に感じられるようになった。

2020年1月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com