2743.2014年11月16日(日) 現職仲井真弘多氏、沖縄県知事選に敗れる。

 期待されたテニスの錦織圭選手は残念ながら今朝明け方セルビアのジョコビッチ選手に1-2(1-6、6-3、0-6)で敗れた。流石に今年度世界ランク1位の強豪ジョコビッチ相手ではまだ経験不足だったということだろう。

 さて、明日安倍首相は主要20カ国(G20)地域首脳会議を終えてオーストラリアから帰国し、消費増税の先延ばしを公表する予定である。そして、その後衆議院解散と総選挙実施を決断し、発表するのではないか。首相はAPECからASEAN、そしてG20と続いた3つの国際会議出席を終え間もなく帰国することになる。APECとASEANについては、本項で触れたが、G20へ出席した理由は何かと問えば、減速気味の世界経済についての討論、エボラ出血熱対応、そしてロシアに対する制裁問題だったが、これはあまり効果的ではなかった。

 オバマ大統領は中国の海洋進出を批判し、自由や民主主義で中国とは相容れない立場であることをはっきり主張した。即ちアメリカは自由で公正な選挙の実現を支持しており、米中会談で中国の習近平主席にも、市民が自分たちの指導者を選ぶべきだとの立場を主張した。香港市民が普遍的な権利を求めて声を上げたことも自由化の一歩だとも述べた。だが、中国にとっては自由とか、民主化は最も嫌うテーマで、習主席は香港の民主化デモについてアメリカのコメントは内政干渉であると牽制した。考え方や立場が異なる大国同士がこのまま衝突することなく、いつまで危うい関係を維持できるだろうか。

 日米貿易総額の3倍を超えるほど多い米中貿易に頼っているアメリカ国内でも、近年中国の印象は悪化する一方である。アメリカ人の直近の中国嫌悪率はついに50%を超えたという。世界の嫌われ者・中国の面目躍如ではないか。

 さて、今日行われた沖縄県知事選で即日開票の結果、現職の仲井真弘多知事が敗れ前那覇市長の翁長雄志氏が当選した。仲井真氏と翁長氏のどちらが当選するかは微妙と見られていたが、過去2回当選の現職仲井真氏も最後の決断で、辺野古移転を決断して県民の信頼を一気に失い落選した。辺野古への米軍施設の移転計画にゴーサインを出したことが、県民からノーを突きつけられる結果となった。移転に反対の翁長氏は当面支持を得たが、中々一筋縄で行かない米軍基地問題であり、これが日米同盟のヒビを入れさせることになっては、米軍のみならず日本にとっても好ましいことではない。これから沖縄基地問題に日本は国としてどう向き合い、対処していくのか、大きな課題を背負わされることになった。

 これまで沖縄にはあまりにも負担をかけ過ぎていた。すべて金だけで解決しようとの日本政府の過去の不誠実さがついにこういう難しい事態に追い込んだとも言える。「デタラメ総理」民主党の鳩山由紀夫首相のように軽薄に「沖縄基地の県外移設」を無計画に、かつ無責任に口外し、却って県外移設を難しくしてしまった。こういう政治家の誠意のなさが問題を一層混乱させた。日米政府間には基地移転について密約があるやに聞いている。明日以降メディアでも大きく取り上げられるだろう。自分たちの都合だけでのんびり解散、総選挙なんかやっている場合だろうか。

2014年11月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com