安倍首相は一昨日消費税増額先送りの決定と同時に、衆議院解散と総選挙の実施を記者会見で公表し、その後各テレビ局でキャスターの質問に応え、自説を滔々と述べていた。唐突な「大義のない解散」については各メディアとも厳しい見方をしている。日本テレビ「NEWS ZERO」で村尾信尚キャスターに対してあなたの考えは間違っているという言い方には、反論しようにも痴話喧嘩染みるので、キャスターとしては言い返せない。今に始まったことではないが、首相の自己主張とその傲慢さは増長し子どもじみてきている。
昨日の朝日社説にも、首相の増税先送りについては「『いきなり解散』の短絡」と批判し、「解散に理はあるか」とか、「国民の思い逆手に」、「『信を問う』の本音は」と続けざまに疑問を呈して首相の言い分には一向に納得していない。
更にフロント・ページでは、星浩・特別編集委員が愚直な政治を忘れたのかと追及している。首相の大義に疑問を呈している。星氏は解散する前に増税先送りすることは延期法案を与党が圧倒的多数の国会に提案し、成立させれば済むことであり、増税派を愚直に説得する努力をしないまま解散によって与党内を先送りに塗り替えようとする策略が見て取れると穿った見方までしている。
それにも拘わらずわが道を往かんとする首相は、与党で過半数を取れなければ首相を辞めるとのパフォーマンス発言までした。あれほど臆病風が吹いていた第1次安倍政権時代とは違って大分鼻息が荒い。
さて、今日元首相・森喜朗事務所の長谷川秘書からびっくりするような嬉しい電話をいただいた。12月22日に開催される森元首相主宰のホテル・パーティで来賓すべての方に、拙著「南太平洋の剛腕投手」をプレゼントするというビッグニュースだった。それもプレゼントする数が何と800部という大部で、直ぐ現代書館に連絡したら何とか部数は揃えられるということでホッとした。本は出版社から直接パーティ会場のホテルへ送ることで話は落ち着いた。
それにしても私にとって初めてのノン・フィクションを昨日も設備費を圧縮すると発表した、2020年オリンピック準備関係ニュースにも姿を見せた日本でも今最も多忙な、森元首相が主宰パーティのギブアウェイに拙著をチョイスしていただいたことはとてつもなく光栄に思うし、とても有り難く思っている。森元首相にも拙著をお気に入っていただいていることは、度々伺っていたが、ここまで御贔屓にしていただいたとは恐縮である。これで自慢のお宝がまた増えた。予想もしなかった嬉しい話につい興奮している有様である。これをきっかけに更に拙著の販売数が伸びていくことを期待している。
ところで経済市況を見ていてまた驚いている。アメリカの金利上昇と日本の2期連続マイナス成長により円安が進み、ついに118.21円と7年3カ月ぶりの円安市場となった。これもアベノミクスの停滞を示す現象ではないだろうか。