4601.2019年12月17日(火) 日本の男女格差は世界で121位

 ダボス会議を主催する世界経済フォーラム(WEF)が、近年話題になる男女の格差、国際的に比較される順位を毎年恒例の「男女格差報告書」を通じて発表した。案の定相も変わらず日本のランクは低く、今回は過去最低で153カ国中121位だった。主要7カ国(G7)の中では最下位だった。毎度上位を占めるのは北欧諸国で、1位がアイスランド、2位がノルウェー、3位がフィンランドだった。アメリカ53位、中国106位、韓国は日本を追い抜いて108位となった。この順位の算出方法は、経済、教育、健康、政治の4つの分野の14項目で女性の活用を調査して指数化するものだ。

 世相からすると男女関係の限りでは、昔に比べて女性が強くなっているように感じるが、それでも日本がランクを下げたのは、はっきり言って日本は依然として女性の地位が低いということに尽きると思う。日本は政治面だけを取り上げるなら更に順位を落として144位だった。これは9月の内閣改造まで女性閣僚がたった1人だったことが影響している。この日本の順位を向上させるには、閣僚、企業の役員、校長等学校の管理者などの面で女性を相当優遇しないと難しいのではないかと思う。他のG7並みの順位に押し上げるには、内閣に最低2人の閣僚、企業に女性役員登用を義務化するくらいでないと無理ではないかと思う。

 一方これまで考えてもみなかったこんな話もある。ミスコンである。先日ミス・ユニヴァースに南アフリカの黒人女性が選ばれた。写真を見ると確かにきれいな女性ではある。しかし、ミスコンでは黒人女性は最初の関門「肌の色」で差別され予選は通らないものと思っていた。ところが、案に反して黒人女性が栄冠を射止めたのである。そして、今度はミス・ワールド・コンテストでもジャマイカの黒人女性が選ばれたと知った。その他にもアメリカでは昨年から開催されたミス・アメリカ、ミスUSA、ミス・ティーンUSAでも黒人女性が選出された。今年はベルリンの壁が崩壊してちょうど30年になるが、ミスコンの世界でも壁が破られたのかも知れない。時代が変わったということなのか、これが来年以降世界的に「美」の評価の基準を変える動きを加速することになるだろうか。

2019年12月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com