4599.2019年12月15日(日) 「若手の台頭」で17歳のザギトワ選手引退か?

 昨年開催の平昌オリンピック・女子フィギュアスケートの金メダリスト、アリーナ・ザギトワ選手が事実上の引退というまさかのようなニュースが伝えられた。先日イタリアのトリノで行われたグランプリ・ファイナルで6位に沈んだことが、彼女の決意を固めたようだ。GPファイナル金銀銅のメダルは彼女より若い新進気鋭の選手たちに奪われてしまったのが、よほどショックだったようだ。しかし、それにしてもザギトワ選手はまだ17歳であり、金銀銅メダリストは、いずれも15歳と16歳で年齢的にはほとんど変わらない。ザギトワ選手はオリンピックで金メダルを獲得してヒロインとなり、好きな秋田犬を日本秋田犬保存会から贈られ、その贈呈の場に安倍首相も立ち会ったことも話題になった。それが僅か1年余で、健康上の問題もなく「ロシアのスケート界は若年化が進んでいる」と心境を語って身を退き、大学生になってスケートのコーチを目指すという。

 本当に引退するのかどうか、その真意は分からないが、自分より若手の台頭がよほどショックのようで、インタビューでは早期の引退も示唆している。スポーツ選手はいくら強くてもいずれ時期が来れば引退する宿命にある。しかも若くして栄光の座から去ることも有り得る。それにしても一世を風靡したザギトワ選手が17歳で引退するのはあまりにも早すぎるし、寂しくもある。果たして引退した後に華やかだったオリンピックや栄光の時を想い出して悩むようなことはないだろうか。

 ザギトワ選手に比べて、現在長野で行われているスピードスケート・ワールドカップで昨日500mに優勝した小平奈緒選手は、1000mと合わせてこれまでにワールドカップで30回も優勝している。その小平選手は33歳である。競技種目は異なるので、一概には何とも言えないが、小平選手の日ごろのひたむきな努力には頭が下がる思いである。

 このほどプロ野球・西武ライオンズへ復帰することが決まった松坂大輔投手は、来年度シーズンは40歳になる。日米通算200勝は、まだ残り30勝でほぼ難しいと見られているが、本人は大きな目標と考えている。やる以上は目標を持って前向きに考え実行しないと夢は叶えられない。

 目標というのは、まず確信を持って掲げることで、それに対して成し遂げる計画を立てて実行することが欠かせない。その意味では、一旦後ろ向きになったザギトワ選手は、仮に引退を取り消して復帰しても以前の活躍は期待出来ないだろう。その一方で前向きな松坂投手が30勝へ向けてどれほどノルマを達成できるか、期待したいものである。

2019年12月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com