4597.2019年12月13日(金) イギリス、保守党圧勝でEU離脱か。

 今日は「13日金曜日」で、欧米、特にキリスト教国では不吉な日と言われている。諸説紛々だが、最大の理由はイエス・キリストが刑死した日だと言われている。日本ではあまり騒がれないが、それでも2004年8月13日の金曜日に沖縄国際大学キャンパス内にアメリカ軍ヘリコプターが墜落した時は大変な騒ぎだった。やはり13日金曜日は不吉な日なのだろうか。私自身今日は予定が3つも重なったが、一番最初に予定を入れていた「湘南125回生会」でランチを楽しんだ。母校湘南高31回生の3人と32回生の私の回数を足すと125回になることから独断で私が名付けた食事会で、年に3~4回新宿のハイアット・リージェンシー東京で会食を楽しんでいる。母校は2021年に創立100周年を迎えるので、同窓会会長だった125回生会の天野さんは何かと忙しいようだ。同じ南極調査の第一人者である神沼博士から、このほど出版された「南極の火山エレバスに魅せられて」をいただいた。

 次回は来年4月に「桜を見る会」を楽しもうと考えている。もちろん安倍首相夫妻は招かず、国費は使わず、5千人規模ではなく125回生会4人だけで、誰の指図も受けることなく食事と花見を楽しもうと考えている。

 さて、3年半前に国民投票でEUから離脱を決めたイギリスが、その後国内では残留派の声が高まり、その間首相が2人も交代してニッチモサッチも行かなくなってしまった。そこへ昨日総選挙を行い、残留派の声が徐々に高まっていたが、総選挙では別の結果が示された。去る7月に就任以来離脱を言い続けていたジョンソン首相の保守党が、ライバルの労働党を圧倒的な大差で破り過半数を獲得し、来年1月にEUから離脱することになりそうである。コービン労働党党首は敗戦の責任を取り党首の座を退くことを示唆した。

 それにしても近年イギリスでは、国内がまとまりを欠いて経済力の低下もあるのだろうが、あまりにも統治能力を失っている。3年半も前にEU離脱判断を国民投票で問うて離脱の結論が出ていながら、離脱へ向けて駒を進められず、すったもんだの挙句にこの総選挙実施である。漸く離脱が現実化してきたわけであるが、ジョンソン首相は主張してきたEU離脱を予定通り来年1月末までに実行出来るだろうか。

 イギリス国内には政治の行方に諦めと虚脱感が漂っているように感じる。まるで死に体である。ロヒンギャ難民問題、更に香港の1国2制度についても全く責任を取ろうとしないほど、今イギリス政界は劣化して厳然とした行動が取れない。

 かつての栄光の大英帝国はしばらくの間、船長がいない船のように政治的放浪を続けるようになるのではないだろうか。この魂が消えたような現在のイギリスを、世界のリーダーとしての行動力により強烈な存在感を発揮したウィンストン・チャーチル首相は泉下でどう思っているだろうか。

2019年12月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com