4596.2019年12月12日(木) 温室効果ガス対策で非難される日本

 今や話題の人となったスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんが、アメリカのタイム誌「今年の人」に選出され、表紙を飾ることになった。16歳と若いにも拘らず、その主張と行動力は中々真似の出来ないほど筋が通り力強いものである。現在マドリードで開催されている第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)にも姿を見せて、地球温暖化防止のための活動を行っている。アマゾンの森林火災が度々起こり注目されていた。今年1月就任したばかりのブラジルのボルソナーロ大統領の開発容認姿勢が違法な森林伐採を助長したのではないかと批判されていた。ブラジルでは環境活動家が殺害された事件があり、グレタさんがこれを強く批判していた。ブラシルのボルソナーロ大統領は、これがよほど癇に障ったのだろうか、グレタさんを大人げない「ガキ」扱いの蔑称で呼んだ。グレタさんは学校を休校して気候変動への対応を大人たちに迫る「学校ストライキ」を始めた。議会前でたった1人で始めたストが若者を中心に大きな賛同を呼び、今年9月の世界一斉デモでは、実に185カ国で760万人以上が参加したとされる。彼女の活動は他の分野でも大きな影響を与えた。香港のキャンパスでの若者によるデモ隊などにもその影響がみられたように、世界の若者は変革を求め行動している。

 ともかくグレタさんの行動力には脱帽である。そのグレタさんが今年の世界の人になったことは、素晴らしいことだと思う。昨今日本の若者は社会的、政治的な行動を起こさないが、グレタさんを見習って社会をあっと言わせるような行動をして欲しいと思う。

 COP25で日本を代表してスピーチを行った小泉進次郎・環境大臣も、期待された演説の中身が列席者の期待に沿わず、先日日本に対して化石賞なる不名誉なプライズを授けたCANから同じ化石賞を授けられる不名誉なことになってしまった。小泉大臣は、個人的な気持ちとしてはある程度具体的なアイディアを考えたようだが、経済産業省内で賛成を得られず、COP25を説得出来る意見とはならなかった。

 世界では地球の汚染が懸念されていたのに、資源不足の日本はこれまで世界に逆行する行き方をしてきた。地球温暖化と汚染を進捗してきたのは、石炭使用による二酸化炭素ガスの増加である。この問題に正面から取り組んでこなかったツケが今日本に突き付けられている。今こそ真剣にどうすべきが考えるべき時である。

2019年12月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com