上野浅草フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会に妻と出かけた。毎年2回浅草公会堂で行われるが、ゼミ仲間で楽団最高齢の赤松晋さんが楽団員の一員としてチェロを弾いた。毎年感じることであるが、演奏曲目がなかなか知られた曲が少なく、難しい曲が多い。今日はモーツァルトの歌劇「魔笛」序曲、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35、シューマンの交響曲第3番変ホ長調作品97が演奏されたが、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲演奏の際はオーケストラをバックにヴァイオリニスト川畠成道氏がソロ演奏をされた。最後はシューマンの最も有名な曲「トロイメライ」をアンコールで締めくくった。
とにかくクラシックを聴く機会は滅多にない。そういう点では、得難いチャンスに気楽な気持ちで観賞できたことはラッキーであると思っている。この演奏会が楽しいのは、その後食事会に参加して夫婦ともども会話を楽しめることである。今日の食事会には22名が参加した。
赤松さんも今日で厳しい練習から解放され、来年6月の演奏会が近づいてくるまではしばらくの間寛げるだろう。われわれもほとんど70歳を超えているが、この楽しい一日を捻りだすために赤松さんにかなりのプレッシャーをかけているので、少しは赤松さんの気苦労を察してあげなければいけないとは思っている。それでもまだ何年間かはこういう幸せな時間を持つことができるのではないかと勝手に考えている。