4594.2019年12月10日(火) ロシア、東京オリンピック不参加か?

 昨日世界反ドーピング機関(WADA)は、ロシアに対して2020東京オリンピック・パラリンピックを含む主要大会から4年間参加を認めないことを決定したと発表した。世界のスポーツ大国であるロシアを各種大会から締め出すということは大変な事態である。WADAはロシア反ドーピング機関(RUSADA)について検査データを改ざんしたと認定し処分したものである。ロシアはこれまでにも疑わしい行為が度々問題とされ、WADAの勧告を受けた国際オリンピック委員会(IOC)は、リオ・オリンピックでは各競技団体に参加・不参加の決定を委ねた。結局リオ・オリンピックにはロシア国としての参加は認められなかった。

 一番問題なのは、ロシア国内に反省の色があまり見られず、自分たちの不祥事を棚に置いて不満と非難をぶちまけている。メドベージェフ首相の如きは、「慢性化した反ロシアのヒストリーで、スポーツ仲裁委員会に異議申し立てを検討しなければならない」と非難する有様である。また今日はプーチン大統領までが反ロシアの思惑によって決定されたと言う始末である。

 ロシアには、自分たちに災禍が降りかかるとすべて他人の責任とする風土があり、自ら撒いた種でありながら素直に反省し、2度と繰り返すまいとする決意はまるでないから手の打ちようがない。悪を悪とも思わず、懲りることがないから始末に負えない。最近頻発する芸能人の麻薬事件に似た構図である。

 こうなったら選手には気の毒であるが、各競技団体が一致して当分ロシアを追放して目を覚ますのを待つより手がないと思う。

 さて、明るいニュ-スでは、北欧フィンランドに若い34歳の首相が生まれる可能性が出てきた。サンナ・マリンさんという女性である。一両日中に決まりそうである。フィンランドにとっては史上最年少の首相となるが、現職の世界の指導者としても最年少ではないかと見られている。現在フィンランドには5つの政党があるが、党首はいずれも女性で、4人が35歳以下である。カトリ・クルムニさんという僅か32歳の中央党党首は、近く財務相に就任する。どうしてこうも若い女性が、政治の要職を占めることが出来るのであろうか。それは一言でいうなら、フィンランドの政治には「賄賂」と「談合」がないからだと思う。

 もうひとつ嬉しい話がある。リチウムイオン電池を開発した功績により今年のノーベル化学賞を受賞した吉野彰博士が、今日スウェーデンのグスタフ国王から賞状と記念メダルを授与される。受賞が発表されて以来相変わらず笑顔の絶えない博士のその笑顔についてNPO紙コラム欄に書いた。昨日その掲載紙を送ってもらった。なんとまぁタイムリーなことかと思っている。

2019年12月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com