夕方悲しいニュースが入って来た。30年以上に亘ってアフガニスタンでボランティア医療活動に当たっていた中村哲医師が、今日東部ジャララバードで移動中に待ち伏せしていた何者かに狙撃され、同行していたドライバーやガードマンら5人とともに殺害された。医療だけでは人を救えないと近年は灌漑に備えて井戸を掘り用水路を作り荒野を農地に開拓するなどしてアフガニスタン国民のために尽くしてきた。地元では英雄視されている。ノーベル平和賞候補にも挙がっていたと言われている。今年10月にはガニ大統領から外国人として初めて市民権を授与され名誉国民と認められたほどアフガニスタン国民の間でも慕われ尊敬されていた人である。安倍首相も早速弔意を示した。以前から中村医師の地道な活動ぶりは知っていた。犯人は現在のところ分かっていないが、この地域を支配するタリバーンは早々に襲撃事件には関与していないと公表した。さすれば、誰がこのようにアフガニスタンの人びとのために献身的に奉仕している中村医師を殺害したのだろうか。
偶々来年上梓する予定のドキュメント作品で、この地域に近いアフガニスタンとパキスタン国境のカイバル峠を訪れた2000年3月当時の様子を書いているところで、当時を思い出している。それにしてもこういう他人のため、外国人のために長い間に亘って献身的に努力し活動している人物は、世界にもそうそういるものではない。日本人にとっても誇れる人であったが、アフガニスタンの人びとにとっても限りなく惜しい人物を失った。実に惜しまれてならない。享年73歳だった。
さて、今朝起きてしばらくして急に左足のふくらはぎ部分が痛み出した。寝ている時はまったくそんなことはなかった。びっこをひきひきやっと歩ける有様でこんなに急に痛みがやって来るとは意外だった。ふくらはぎをもんだりさすったりしたが、痛みは退かない。こんなことはまったく初めての経験である。座ったままパソコン操作をやっている間は影響ないが、歩くとなると一歩一歩ゆっくり歩くより仕方がない。通い慣れた整形外科も午後は休診なので、明日診てもらうことにして様子を見るため近くの郵便局まで出掛けてみた。少しは良くなったと思うので、この痛みが一過性であることを願うばかりである。やはり年齢を重ねると、身体のあちこちに不具合が出て来る。これからどこか別の場所に痛みが噴き出すのではないかと戦々恐々の心境である。
午後近くに住んでおられる小中陽太郎さんから電話をいただいた。私も知っている目黒区議が入院したということだが、最近区議は体調が悪くてこの1年1度も会っていない。小中さんとも健康談義になり、だんだん寂しくなるので、元気なうちに出来るだけ会って飲み食いしましょうということになった。早速来年4月に明治記念館で「桜を見る会」をやろうということになった。今問題になっている首相主催の「桜を見る会」ではなく、国から補助金も出ない。当然これから作る案内状も廃棄処分にする必要のないものである。変な政治家たちとはまったく無縁の仲間内だけの「桜を見る会」である。