このところハイピッチで円安が進んでいる。連日のように円の価値が下落して、昨日はついに1$=120. 17円(東京外為市場)となり、一時121円台になった。この1カ月で10円も値下がりしている。2007年7月以来の円安相場だそうである。
なぜこれほどまでに円の価値が下がるのか。専門家の解説によれば、アメリカの雇用が改善されアメリカの景気の上向き傾向をプラス材料と捉えたことが、円が売られドルが買われた原因と見られている。その背景には日米の金融政策の差があり、日銀が追加の金融緩和で大量の資金を市場に流して市場金利を抑えているのに対して、アメリカは近々利上げする方向にあり日本の金利がアメリカに比べて低いと見られ、それが円売りドル買いの決定的な動きにつながったようだ。
国内外の経済がそうなら、国内の気象もちょっと異常である。昨日から全国各地で急激に冷え込み、異常な天候をもたらしている。積雪が1m以上のところが多く、あまり雪とは関係ないと思える愛媛県や高知県でも激しい積雪により僧侶ら2名が雪中で死亡し、集落が孤立している状況である。
地球温暖化が言われ出して久しいが、例年以上の寒さとなると地球温暖化が元へ戻るのかというとそうでもないらしい。それなら冬は寒く、夏は益々暑くなる2極化傾向ということになるのだろうか。