4547.2019年10月24日(木) 迷惑千万な羽田飛行ルートの変更

 来年3月に羽田空港の離着陸ルートが変わるようだ。かねてより新ルート下の住民、及び自治体の間で問題になっていたが、国は都民の気持ちを汲み取ろうと努めず、強い反対を押し切って変更を強行しようとしている。羽田空港の発着便が大幅に増え、手狭になったことに加えて現状のルートでは飛行便数の確保が難しくなったことが影響している。

 羽田空港への飛行ルートは、騒音を伴うため半世紀ほど前に現行ルートが陸上から海上へ切り替えられたが、身勝手にも国が都民と交わした歴史的約束を一方的に破ってルートを変更しようというのである。

 昨年安倍首相は、「地元の理解を得て実現」とその場限りのコメントを述べ、当時の国交大臣も地元には地方議会も含まれると語っていた。だが、地元の品川区議会や渋谷区議会では、「ルートの再考を求める」、「計画の見直しを求める」決議がなされた。それでいながら国は住民が迷惑を被り、地元議会が反対するルート変更を強引に行おうとしている。この過程で理解出来ないのは、都民ファーストを主張している小池百合子都知事の言行不一致である。何が都民フォースとだと言ってやりたい。知事は都民の反対を斟酌せず国の言いなりになって新ルートを理解したと容認しているのである。派手なパフォーマンスに隠れて自己主張しつつ、実際に都民の希望や悩みに波長を合わせようとしない。こういう自治体の長には早く辞めてもらいたい。

 飛行ルート下では地下鉄車内並みの騒音が、山の手戦ラッシュ時の2分に1度の割合で襲って来る。ルート下には270万人が住み、超高層ビル430棟が立ち並び、オフィル街や繁華街もある。

 住民の危機感や、騒音の悩みが知事にはどれほど分かっているだろうか。落下物の危険や騒音で土地の資産価値も下がる。知事には都民の資産を守る気持ちが見られないのだ。

 小池知事が先頭に立って、ルート変更に反対行動を起こさなければ、このまま都民感情を無視した非情な新ルートが定着してしまう。他に手立てはないのだろうか。考えれば現状のままにしておいて、増える航空機は他の空港、例えば成田や、遠いが茨城空港へでも迂回してもらうことは出来ないのだろうか。今後朝は航空機の騒音にたたき起こされ、日中も騒音に悩まされたのでは、落ち着いて机に向かっていられない。半ば生存権を奪われるようなものではないか。絶対反対したい。

2019年10月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com