4541.2019年10月18日(金) イギリスとEUが離脱条件で合意

 今晩から明日にかけてまた大雨が降るようだ。このところ台風被害に関するニュースが毎日のように報道されている。夕刻になって三重県で激しい雨に覆われている。夜になって三重、徳島県に土砂災害警報が発令された。これから雨が関東方面にやってくるようだ。

 昨日電撃的なニュースに驚いたが、2020東京オリンピックのマラソン・競歩開催地が東京から涼しい札幌に変更されることがほぼ決まったようだ。アスリート・ファーストの観点から考えれば、少しでも真夏の涼しい場所で実施されるのはホッとするだろう。特に外国人選手にとってはその方がベターであろう。だが、先月行われたばかりのグランド・チャンピオンシップで東京マラソンのコースとして想定されたルートを走り、代表選手に内定した選手にとってはやや心外な思いがするのではないだろうか。沿道の住民や、商店などではレースを間近くに見られることを楽しみにしていた人たちも多い。

 縦社会のスポーツ界では、結局上部組織の意向が反映されIOCが決定したらそれに従うしかないようだが、それにしてもアスリート・ファーストを重視して、変更するにしても相応の費用の点などいくつかの問題点もあり、それをほとんど調査や検討の余地もなくIOCが短時間にパッと決めてそれをそのまま鵜呑みにするのは、あまり民主的ではないと思うのだがどうだろうか。これでは今夏40℃を超えたパリで2024年大会開催の際には、マラソンは涼しいアルプスの麓でも開催するしかないだろう。

 さて、イギリスは今月末にEU離脱期限が迫ってきた中で、昨日EUと離脱の条件で合意に達した。問題を最も難しくしていたのは、アイルランド島の北部・イギリス領北アイルランドの取り扱いを巡る条件だった。幸いEUに残るアイルランドと国境を接する北アイルランドとの間で関税問題など厳しい国境管理を避けようとの基本的合意がプラスに作用した。

 かつて激しかった北アイルランド闘争で散々もめた末に、北アイルランドは陸続きのアイルランドより海を隔てたイギリス領に参入されることを選んだ。ところが現在開催中のラグビー・ワールドカップで日本と対戦したアイルランドは、北アイルランドと1チームとして一体となって戦っている。同朋なのである。そして北アイルランドはイギリス領でありながら、同じイギリス領のイングランドや、スコットランド、ウェールズとはチームを異にしている。旧大英帝国国民は、お互いに異国の人という意識は抱いていないのではないか。

 果たして昨日の妥協案がイギリス議会で承認されるかどうかは不明であり、まだ前途に難題が横たわっていると思うが、早く誰もが納得する結論を出してもらいたいものである。

2019年10月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com