4514.2019年9月21日(土) 日本ペンクラブのあるべき姿

 今朝の朝日新聞別紙連載中の「サザエさんをさがして」欄に、1957年開催の国際ペン東京大会が取り上げられている。この時は川端康成会長の下で26か国からペン会員が参加した。その後日本で84年、2010年の2度国際ペン大会が開催されている。2010年は当時の阿刀田高会長の下に新宿京王ホテルで開かれ私も参加した。

 この項目によく知る大学後輩の堀武昭さんがコメントを寄せている。彼は2010年大会では国際ペン専務理事として実務をこなしてきた。今では副会長職にあって実務的な面ではやや解放されたようだ。国際ペンの実態をよく知るだけに、厳しい目で捉えている。私にとってペンクラブ入会推薦人のおひとりでもある阿刀田元会長は、ペンは言論・表現の自由や人権の尊重、平和の実現という理念のもとに表現者が集まった組織であると述べている。ところが、果たして今日その通り日本ペンは行動しているかとなると甚だ心許ない。最も守らなければならない言論と表現の自由が、崩れかけているというのが、ペン内部にいて強く感じる点である。会長以下執行部の役員諸氏に、その認識が欠けていると感じることはしばしばある。その点を含めて質問すると派閥工作のような見方をされたり、問答無用とばかり質問を遮ったりされる。ペンの活動のため献身的に努めても評価されなかったり、建設的な提案をしても取り合ってくれなかったり、運営自体が前例踏襲主義、かつ保守的でペン全体のことを考えて行動しているとはとても思えない。

 今ペンクラブも財政的に苦しい時期に来ている。これまで資金的に支援してくれた出版社が書籍の販売が減少しつつある中で経営的にも苦しくなり、ペンへの援助が難しくなったこともある。

 しかし、現状にしびれを切らしたり、匙を投げたりして積極的に関わることを止めようとしている会員も多い。6月にペンクラブ理事を退いた私もそのひとりであり、これからペンクラブとどう向き合っていくか考えているところである。

 さて、昨日のラグビー・ワールドカップ開幕試合に続いて今日も札幌、東京、横浜で試合が行われた。時間がずれていたので、3試合ともそこそこテレビ観戦することが出来た。その中で、横浜日産スタジアムで行われた優勝候補同士のニュージーランド(オールブラックス)対南アフリカ(スプリングボックス)戦は白熱した好試合となり、23-17でニュージーランドが勝った。試合前に行われたオールブラックス恒例の「ハカ」ショーは迫力満点だった。偶々訪日中のニュージーランドのアーデーン首相もスタンドで観戦しておられた。さぞや心強かったのではないだろうか。日本での忘れがたい土産話になったことと思う。

 スポーツではもうひとつニュースがある。プロ野球セ・リーグで巨人軍がDeNA横浜ベイスターズを延長10回の末3-2で破り、5年ぶりに優勝を飾った。最近あまりプロ野球のテレビ観戦をしなくなったが、子どものころからの巨人ファンとしては目じりの下がるところだ。この後セ代表となって、日本シリーズでパ代表チームを破り、是非とも日本一になってもらいたい。

2019年9月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com