4513.2019年9月20日(金) ラグビー・ワールドカップ開幕、日本まず1勝

 待ちに待ったラグビー・ワールドカップ日本大会が今日開幕した。4年前の今日日本が優勝候補の南アフリカを逆転勝ちで破り、ラグビー史上最大の番狂わせと言われ世界中をあっと驚かせた。日本はあれから、更に実力をつけ今大会では初めての決勝トーナメント、ベスト8入りを狙う。このところ連日新聞、テレビで報道され、ラグビーを知らない人でもラグビーが自然と頭に入るようになったのではないかと思う。今日の第1戦はロシアと戦ったが、フルバックのミス・キャッチで開始4分にして先取点を取られたが、2つのトライで逆転して12-7で前半を終え、後半も2つのトライを奪って30-10のスコアで初戦を飾った。この試合で日本が奪った4トライのうち、3つはウィング松島幸太朗選手が挙げたものだ。父親の母国ジンバブエ生まれの今年26歳の松島選手は、桐蔭学園高2年生時にすでに花園大会で活躍して将来期待出来ると見ていたが、見事期待に応えてくれた。ところどころ不満もあるが、全般的によく戦ったと思う。

 味の素スタジアムは4万6千人の観客で溢れかえり大分盛り上がっていた。ひとつ心配なのは、大会名誉総裁の秋篠宮ご夫妻や安倍首相らが観戦する中で、ラグビー協会名誉会長の森喜朗元首相の姿が見られなかったことである。以前に森さんとお話しした時、日本チームはこの次のワールドカップではやりますよと言っていたのが印象に残っている。昨年辺りから体調があまり良くなさそうで、昨年フリッツ・ミクロネシア駐日大使から体調が悪そうだと聞いていたので、気にはなっていたが、一日も早く元気な姿を見せて欲しいと願っている。

 これから一次リーグで残り3戦があるが、何とか勝ち残って悲願のベスト8入りを果たして欲しい。

 今日の試合は妻とともにノーサイドまでテレビで観ていたが、次男家族もラグビー・スクールでプレイしている小3の孫ともども観ていたようだ。NHK・BSで今日チーフ・アナウンサーを務めていた豊原謙二郎さんは高校ラグビー部後輩で、今やラグビー放送となると彼が仕切っていて頼もしい。明日は早くも優勝候補同士の南アフリカとニュージーランド戦が行われる。11月2日の決勝戦まで当分の間ラグビー・ムードに浸かりそうである。

 さて、先日シベリア日本人抑留者の遺骨としてロシアから持ち帰られた遺骨が、日本人のものでない可能性があると話題になったが、昨日厚生労働省はその検証結果を発表した。その結果、1999年以降にロシア国内9か所の埋葬地で収容した遺骨のうち、597人分が日本人のものでない可能性があるという衝撃的事実が明らかになった。元々シベリア抑留者の遺骨収集問題は、戦後長らく放っておかれたうえに、現地でそれなりの根拠がある埋葬地で専門家が立ち会うという基本的な手続きを踏んでいなかった。最大の戦没犠牲者を生んだフィリピンでも、根拠がなく島民の申し出を鵜呑みにして結果的に現地人の遺骨であることが後になって分かり問題になって、一時遺骨収集作業を停止した。

 20年以上も前に長年に亘って旧厚生省の中部太平洋諸島の遺骨収集事業に携わっていた経験から言えば、同地域の場合はかなり正確な資料の他に、遺族や現地人、戦友会の証言に基づいて発掘作業を行った。シベリアのように杜撰なことをやると後始末が大変である。戦没者に対しても遺族に対しても非礼になる。厚労省はこの点を反省して、このような稚拙なことを2度と繰り返さないよう心して欲しいと願っている。

2019年9月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com