2780.2014年12月23日(火) 寒々しい行為と地球温暖化

 このところ北海道を中心に東北地方、日本海沿岸地方に大雪が降り続け、降雪に伴う事故や交通事故も頻発している。活動が激しい鹿児島の桜島の雪景色なんか今まで見たこともなかった。身体が冷え込む気象だが、国際的には身体全体が薄ら寒く感じるニュースが多い昨今の世相である。

 まず朝日新聞の誤報問題について第三者委員会が報告書をまとめた。よほど朝日は反省したのか、ばれたことが拙かったと思ったのか、度々朝日紙上でお詫びを兼ねた途中経過を報告している。昨日報告されたのは、誤報が判明した時点で報告したが、お詫びをしなかったのは社長が反対したからだと結論づけた。更に8月にそのことを指摘したジャーナリスト池上彰氏の連載コラムを社長判断で継続掲載しなかったことに対する批判もあった。自社のメンツにばかり気が向き、読者に対する配慮が足りなかったと指摘されている。

 海外ニュースとしては、先日ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント(SPE)社の制作映画を非難する北朝鮮のサイバー攻撃が、アメリカ社会に衝撃を与え、オバマ大統領が厳しい対応をすると語ったが早くもその報復が始まったのか。ハッカーは誰かまだ不明だが、今日北朝鮮内のインターネット回線が使えなくなった。しばらく世界的に大きな関心事となりそうである。

 また、中国の高官が重大な規律違反として失脚したことが注目すべき話題となった。胡錦濤・前国家主席の側近だった、全国政治協商会議副主席の令計画氏が不意に取り調べられている。胡グループの追放が始まったようである。江沢民・元国家主席の側近だった周永康・前政治局常務委員が失脚してまだ間もない。かつて中国のトップにいた長老の影響力のある人物を秘密裏に徐々に周囲から排除して、自らの体制基盤を固めて行くやり方は、やや陰湿で中国のイメージには冷酷さが付きまとう。習近平・国家主席としては、腐敗撲滅を錦の御旗にライバル勢力を周囲から排除して独裁体制を固めていこうとしている。どうも暗く冷たい感じがしてならない。

 その一方で、今年の速報値によると今年の世界の平均気温は、平年を0.27度上回り1891年以来最も高くなる見通しだそうだ。地球温暖化の影響で年々気温は上がりつつあるが、年平均温度は100年間に世界で0.7度、日本では1.15度上がったという。地球上には寒々しいニュースが充満する一方で、気温だけは確実に上昇している。

2014年12月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com