今年の冬は厳しい寒さの影響だろうか、インフルエンザと風邪が大流行のようだ。私も4日ほど前から鼻づまりで往生していたので、一昨日通いつけの森内科へ行き症状を話して服用薬をもらってきた。インフルエンザの症状はなく、単なる風邪のようだ。だが、現時点ではまだ回復には程遠い状態で、相変わらずクシャミをして鼻をかんでいる有様である。
さて、今年も残すところあと4日となった。サラリーマン時代に比べれば慌ただしさはなくなったが、それでも周囲に漂う年末らしいムードに影響を受けて平素とは異なる空気を感じる。
テレビや新聞では、毎日今年のニュースをまとめて伝えているが、総じて災害の多い年だったなぁと感じている。大きな自然災害としては、8月の広島市内の土砂崩れと9月に起きた御嶽山の噴火が罹災者も多く、日本中を驚かせた。そして東日本大震災以降東北地方周辺で度々起きる余震のような揺れには、いずれ再び同じような大地震が起きるのではないかとの不安を拭えない。そんな中で政府、電力会社は何とか原発を再稼働しようと懸命に知恵を絞っている。
沖縄の県知事選で辺野古移転説へ寝返った現職知事の仲井真弘多知事が、移設反対を唱える翁長雄志氏に敗れた後の総選挙小選挙区投票で、辺野古移設を訴えた自民党候補者が揃いも揃って全滅した。政府自民党は密かにその仕返しを考え出した。姑息にもすでに決めていた来年度沖縄復興予算の概算要求を減額しようと検討を始めた。あまり露骨に減額はできないが、政府方針に反対する辺野古移設反対派を牽制するために、減額を真剣に考えるようだ。このあまりにも報復的な政府のやり方は、沖縄県民の気持ちをまったくないがしろにするものである。一種の沖縄県民に対する恫喝ではないだろうか。選挙で沖縄の民意は示された。だが、政府はこの敗北の結果をまったく反省しようともしない。結局沖縄は日本政府に下僕になることを強いられ、従わなければ切り捨てるぞと脅迫されているに等しい。それにしても、政府のやり方はあまりにもアコギではないだろうか。
在日米軍基地のほとんどが沖縄に存在し、それをごく当然と受け止めている我々日本人全体が、これまで沖縄に負担をかけ過ぎていたことを、まず認識することが大切である。ここで少し現状を見つめたうえで、沖縄だけでなく日本の安全保障上今後どうすべきかという点について国民的議論を戦わしたうえで、一部の地域に負担がかかり過ぎないような方策を考えるべきではないだろうか。実際アメリカ政府としても現状の在日米軍基地の配置は必ずしも戦略上ベターとは考えていないようであり、日本側だけで心を痛めるより、議論を戦わす際米軍担当者にもオブザーバーとして参画してもらうことも検討すべきではないだろうか。
その他にちょっと気になったニュースがあった。総選挙で議席数を2議席まで減らし、参議院議員と合せても政党助成金受給資格最少5名の条件を失った「生活の党」が、呆れたことにとかく物議を醸した参議院議員山本太郎氏を取り込むことに成功し、政党助成金をいただけることになりほっとしている。しかし、それより「生活の党」の党名を「生活の党と山本太郎となかまたち」と長たらしい名に変更したことに驚いた。その名もまた少々ふざけた党名ではないだろうか。党名に個人名を付したのはこれまでほとんどなかったのではないだろうか。ましてや山本議員は実績を挙げた実力者でも何でもないし、有能な政治家とも思えない。ただ、数合わせのために取り込まれたに過ぎない。党名とは政党の看板である。それをこんな好い加減で有権者を馬鹿にしたようなネーミングとするとは、遊び半分にやっているようにしか思えない。こんなことをやっているから「小沢党」はじり貧に陥っていくのではないか。流石の剛腕・小沢一郎氏もそろそろ年貢の納め時か。