4485.2019年8月23日(金) 日韓関係に新たな問題

 昨日までは「あおり運転」で傷害容疑罪などにより逮捕された男と、男を匿った隠避容疑で逮捕された女の話題が、エンタメ番組に取り上げられ朝から晩まで放映されていた。随分低劣な男女がいたものだと思っていた。あおり運転は幸い被害者がドライブ・レコーダーで撮影していたことから、それが証拠となって御用となったが、仮にドライブ・レコーダーがなかったら今も各地で他のドライバーに迷惑をかけていただろう。最近急にあおり運転が目立ち始めたが、これは今に始まったことではなく、これまでは証拠もなく見過ごされていたのではないかと思う。幸い私自身車の運転は止めたので、そんな被害を被る心配はもうないのでホッとしている。世の中には変質者が結構いるものだと感じた次第である。

 さて、あおり運転に代わって今日大きな話題になったのは、日韓対立の中で日韓同盟のひとつの象徴でもある「日韓軍事情報包括保護協定(General Security of Military Information Agreement)」(GSOMIA)の韓国側の破棄である。昨日韓国政府は日本とのGSOMIAの破棄を発表した。これは2国間、或いは複数国間で秘密軍事情報を提供しあう際第3国への漏洩を防ぐために結ぶ協定で、日韓の間では2016年に結ばれた。今東アジアではロシア、中国、北朝鮮に対する安全保障上日米韓の連携韓国を批判し、ポンペオ国務長官も懸念を表明している。

 韓国の言い分は、GSOMIAは安全保障上国益を損なうということだが、むしろその逆ではないかというのが識者のコメントである。文在寅大統領は、国民から背を向けられるのを恐れて日本に対して強気に出ているとの声がある。国同士の関係がこじれてそれが民間の文化交流にまで影響が表れ、少年少女の友好都市相互訪問まで中止される有様である。すべて韓国側の申し出によるもので、せっかく準備を進めていた日本の自治体も遺憾に思っている。両国間の民間航空機も減便され、観光業界にも少しずつその影響が表れている。

 今更ながら、そもそもどうしてこんな両国間の対立が生まれてしまったのだろうかと疑問に思う。1965年締結された日韓基本条約で韓国に対する経済協力、両国間の請求権の完全かつ最終的な解決、それらに基づく日韓関係正常化などが取り決められた。韓国は、当時日本から韓国の年間国家予算額の2倍に匹敵する援助を得て経済復興を遂げることが出来た。韓国は日本に恩義を感じてもおかしくない。

 更に2015年12月には、慰安婦問題日韓合意で慰安婦問題が「最終的かつ不可逆的に解決した」と日韓両国首脳が確認した。しかし、これも反故にした。

 なんと韓国は国同士の約束を守らず、協定を実行していないのである。その間約束を履行した日本からは多額の資金が韓国へ渡った。自殺した廬武鉉元大統領の側近だった当時の文在寅現大統領は、慰安婦問題解決の協定調印に立ち会ってその主旨と内容を十分理解していたにも拘わらず、その後約束を守らず、問題を一層複雑化している。

 韓国のマスコミなどでも意見が2つに分れ、必ずしも大統領の行動を全面的に肯定しているわけではない。

 ただ、日本も留意しなければならないことがある。河野太郎外相が駐日韓国大使を外務省に呼びつけ、一見不遜とも受け取られかねない「無礼だ!」との発言は、気をつけなければいけない。今日のネットに前川喜平・元文科省事務次官や、小沢一郎氏らから外務大臣としては不適格とか、辞めさせるべきだとのツィッターが載っていた。細部で韓国から後ろ指を指されないよう大臣たるもの十分その発言に注意すべきである。

2019年8月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com