2014年も早や振り返ってみる1日がやって来た。今日は1年365日の最後の日である。果たしてこの1年間自分自身はどれだけのことをやり遂げて、どれほど成長しただろうかと考えてみると些か心許ない。毎日定期的になすべき仕事があるわけではないし、さりとて何もやらないでぶらぶらしているわけでもない。
結局欲を言い出さなければ、現状の生活をこのまま続けて行けるわけで気楽と言えば気楽に違いない。ただ、それではあまりにも社会のお世話になっているようで、少しでもプライベートなことでも前向きに目標に向って前進しなければ、この世に生きている意味がない。
幸い健康面ではそれほど心配するようなことはなかった。長男が夏に腎臓摘出の手術を済ませたが、その後は順調そうなのでまずは一安心である。
改めて1年を振り返ってみると、社会に対して取り立てて貢献をしているという気持ちはないが、それでも自分が思い込み、やり抜きたいと思っている「旅と執筆活動」は何とか今まで通り続けられていることで佳しとしている。幸い今年は初めてのノンフィクション、「南太平洋の剛腕投手」を世に出すことができた。起点となったのは、3年前のエッセイ執筆だったが、その後力づけてくれた友人がいてくれたお陰で、それを膨らませ味付けして1冊の書として上梓することができた。「あとがき」に書いたが、普通では考えられないほど多くの関係者にご支援をいただいた。おまけに本書にからむ講演の話もいくつかいただいている。幸いメディアでも書評などで採り上げていただき、また多くの知人・友人から割合高く評価していただいた。中でも森喜朗元総理からは発行直後に注文していただいた100冊の他に、過日の忘年会用に別途800冊もの購入をしていただいた。大変有り難いと思っている。
森元総理の父子3代に亘る森家のドキュメントをありていに描写し、それを森さんが好意的に受け取ってくれたせいでもある。その他にも戦時中のことをよく知る年配者の方々からは、懐かしい話だと格別好意的な手紙やら電話を頂戴している。
先月行った出版記念会でも、約100名の方々にご出席いただき、多くのゲストから盛大で素晴らしいパーティだったと言っていただき、嬉しく思っている。佐々木信也さんには、流石と思える素晴らしいスピーチをしていただいたが、今日お電話をしたところ、佐々木さんからも盛大なパーティで良かったと言っていただいた。今年はこれで一応終わりだが、来年にこのムードをどうやって生かして販促活動につなげて行ったら良いか、考えあぐねているところである。
明日からスタートする2015年にゆっくり考えてみたいと思っている。
さて、恒例のNHK紅白歌合戦では日本中がテレビの前で大いに沸いているようだ。ただ、ラジオ時代から始まって毎年テレビで観ていると年令のせいだろうか、若い歌手の踊り、音量、けばけばしさ、意味の分からない言葉、横文字の多さ、等々で次第に年寄りの気持ちから離れ年配層の関心が遠のきつつあるのは事実である。公共放送だからこそ、誰でも観る人気番組の中で少しは年配層の喜びそうな趣向を考えてみてはどうだろうか。
それにしても紅組の司会者・吉高由里子さんのおっかなびっくりの司会ぶりには久しぶりに面喰った。国民的番組で犯したNHKが犯したあまりないミスキャストだったと思う。
その点では、除夜の鐘を迎えるまでの「ゆく年くる年」は今年各地の被災地の情景が多かったが、いつもながら日本人の気持ちに沿い年配層の気持ちにも叶ったシーンの連続で安心した。
まぁ割合充実した気持ちで送れた、まずまずの一年だったと思う。来年2015年もそうありたいものである。