昨日本ブログに採り上げたブラジル人の友人、アーリンド・フルタードさんと天麩羅店「天一」のメニューに書かれた「公魚」について、早速高校時代の2人の友人からそれぞれについて親切なメールをもらった。
アーリンドさんについては、かつてブラジルに駐在していたことがある友人が、来月ブラジルに旅行するので、アーリンドさんを訪ねて様子を確かめてみても好いと好意的な内容を伝えてくれた。旅行中時間的によほど余裕があれば、無理がない程度にお願いしたいと返事をしたところである。
また、「公魚」については、もう一人の友人が的確なサジェスチョンを与えてくれた。早速ネット検索した結果、「公魚」の名称の謂われについて納得することができた。それによると「漢字で『公魚』と書くのは、常陸国麻生藩が第11代将軍徳川家斉公に年貢として霞ヶ浦のワカサギを納め、公儀御用魚とされたことに由来する」とある。「公」と付く以上、それなりに由緒ある理由があるだろうとは思っていたが、これで納得が行った。
親切に相談に乗ってくれる彼らに対して、私がいくらかでもお返しができるだろうかと考えるとあまり自信がない。いずれにしても困った時に難問をクリアしてくれる頼りになる友人というのは有り難いものである。
さて、今日野党第1党の民主党代表を選ぶ党内選挙が行われ、細野豪志・前幹事長と決選投票の末、前副代表だった岡田克也氏が新たに党代表に選ばれた。このところ2度の総選挙で自民党に完敗し、結果的にこれが自民党独走に手を貸した形になった野党第1党の民主党の責任は重いと考えざるを得ない。
岡田新代表はオール民主党として党の再出発を唱えているが、党内に大分不満分子がいて、実際今日の選挙でも第1回の党員投票では岡田氏は細野氏に敗れている。党副代表として、また民主党政権では外相として務めただけに、多角的な視点、そつのなさと人間性は党内でも買われるだろうが、やや迫力に欠ける点や、図々しさではまったく安倍首相の後塵を拝しているだけに、果たして与党に睨みを利かせられるだろうか、不安が残る。安倍首相も2012年の自民党総裁選挙の党員投票では、石破前幹事長に敗れたが、国会議員投票によって総裁に選ばれ、党内に盤石の態勢を築いた。岡田新代表もそれだけに精々この点だけは安倍首相を見習い、党内に固い地盤を築いて欲しいものである。
岡田新代表が党内を一つにまとめることができるかどうかが、民主党を発展させられるかどうかのカギを握っている。とにかく今の1強多弱では政治は劣化するばかりである。
岡田代表と民主党の奮起を期待している。