直近の天気予報で昨晩から今日午後にかけて雪が降り積ると予想されていたが、実際今朝起きたら外は銀世界だった。都心では今年の初積雪となった。
実は今日は2週間前からある会合が予定され、出席する予定だった。ところが、身体がやや熱っぽいことと降り続く雪が気になり用心のため、幹事へ欠席の連絡をした。その直後に鎌倉の弟から、兄の家内が悪性リンパ腫と診断されて治療を始めてから今や癌治療の第3段階に入っていて、大分具合が悪そうなので夫婦で見舞いに行くつもりだと電話がかかって来た。我々夫婦にも一緒に行かないかと唐突なお誘いである。この雪の中を敢えて行くより、2~3日後の天候の良い時に行こうと考えていると話したところ、どうも考えている以上に彼女の病状が悪いらしい。これまでにも度々手術を受け、昨晩0時には3時間に亘る手術をし、現在ICUに入ったままだというので、これは行かないとひょっとすると後顧に憂いを残すのではないかと考え直し、取り急ぎ雪の中を出かけることにした。
狛江市の東京慈恵会医科大第3病院では先着した弟夫婦が待っていてくれた。義姉は意識はあるが、チューブを銜えた状態で話すことはできず、ただジェスチャーで見舞いに来たことを伝えたようだ。我々夫婦が到着した時はICU室に入ったが、治療のため別の場所に移動して彼女と会うことはできなかった。幸いその場に姪が来合わせたので、メッセージは伝えることができた。
それにしてもこれほど病状が進んでいるとは想像もしていなかった。1年前に亡父の13回忌の折に、腰が痛いので2階に上がるのも大変だということは本人から聞いたが、あっと言う間に病は悪化していたようだ。ともかく本人に会えずとも見舞いに行って良かったと思っている。
その後兄からお見舞いに対するお礼のメールをもらったが、兄によると明日担当医師から話があるとのことなので、兄もある程度覚悟を決めているようだ。
さて、「イスラム国」に拉致された後藤健二さん解放の話は、特段の進展もなく膠着状態に陥っている。「イスラム国」から、当初後藤さんとヨルダンが拘束しているリシャウィ死刑囚交換による取引を提案されたが、ヨルダン政府がリシャウィ死刑囚とヨルダン人パイロットの交換を優先して要求してから、「イスラム国」は何の応答もしなくなった。ヨルダン政府はパイロットが生存している明らかな証拠を見せて欲しいという「イスラム国」に対する要求に対して、「イスラム国」は無視し続けている。ヨルダンでは、このところ政府の対応に不満が生じてきて、反政府、反国王の空気が生まれつつある。ヨルダン政府は、パイロットの生存が確認できなければ、死刑囚を釈放することはないと公表している。後藤さんの解放はまったく俎上に上らなくなった。
事態の変化の期限が来ても事態は動かない。どうなっているのだろうか。
そして、今22時15分に新しいニュースが入って来た。イラクのクルド人地区キルクークで、「イスラム国」がクルド人地区を攻撃し、クルド人部隊司令官を始め、兵士十数名を殺害したという。どうなるのか、人質問題は?